卓球を始めたばかりの人から、全国大会を目指すシリアスプレーヤーまで、誰もが一度は憧れるブランドがバタフライです。しかし、カタログを開くと「ALC」「ZLC」「インナーフォース」といった専門用語が並び、結局どれが自分に合うのか迷ってしまうことも少なくありません。
今回は、実際に数多くのラケットを試打してきた経験をもとに、バタフライのラケット選びの正解と、使用者の生の声を取り入れたおすすめモデルを詳しく解説します。
後悔しない!バタフライのラケット選び 3つのポイント
バタフライのラケットは高品質ゆえに高価なモデルも多いです。「高いから良いはず」と、レベルに合わないカーボンラケットを選んでしまい、打球感が手に響かず上達を妨げてしまうケースは多々あります。
まずは、以下の3点を意識してみてください。
- 素材で選ぶ: 初心者はまず、ボールを「掴む」感覚を養える5枚合板や7枚合板の純木製を選びましょう。中級者以上で、自分の力以上のスピードを求めるなら特殊素材(アリレート カーボンなど)が選択肢に入ります。
- 「振動特性」と「反発特性」に注目: バタフライ独自の数値です。反発特性が高いほど飛び、振動特性が高いほど手に響く振動が少なく(手に響かない)、打球感が硬く感じられます。
- グリップのフィット感: バタフライのFL(フレア)は他社に比べて少し細めで握りやすいのが特徴ですが、手の大きい人はST(ストレート)の方がバックハンドの切り替えがスムーズにいく場合があります。
【体験談あり】バタフライの人気ラケット・シリーズ別特徴
1. 王道のカーボンラケット:ビスカリア
世界中のトップ選手が愛用する、アリレート カーボン(ALC)搭載の金字塔です。
【体験談】
実際に打ってみると、驚くのはその「安心感」です。強く打てば強烈なスピードが出ますが、ブロックの際は不思議と相手の球の威力を吸収してくれる感覚があります。「飛ぶのに止まる」という、矛盾した性能を高次元で両立しているのが、長年愛される理由だと痛感しました。
2. 回転重視のインナータイプ:インナーフォース レイヤー ALC
木材の打球感とカーボンの弾みをいいとこ取りしたモデルです。
【体験談】
カーボンが内側にあるため、軽く打っている時は完全に「木材ラケット」の感覚です。しかし、ドライブでしっかり踏み込んだ瞬間に、奥にあるカーボンが顔を出してグンと飛んでいきます。粘り強いドライブを打ちたい選手にはこれ以上の選択肢はないかもしれません。
3. 木材合板の傑作:コルベル
バタフライを代表するロングセラーの5枚合板です。
【体験談】
「今のラケットは弾みすぎてコントロールできない」と悩んでいた時期にこれに戻しました。自分のスイングがそのままボールに伝わる感覚があり、台上処理やサーブレシーブの繊細な感覚が研ぎ澄まされます。中級者になっても、これにディグニクス05のような高性能ラバーを貼れば、十分トップレベルで戦えます。
【レベル・戦型別】おすすめラケット診断
プレースタイルに合わせて、最適な一本を絞り込みましょう。
- 基礎を固めたい初心者: メイス パフォーマンス非常に軽量で振り抜きやすく、正しいフォームを身につけるのに最適です。
- 前陣で攻め抜きたい攻撃型: ティモボル ALCビスカリアよりもやや硬めの打球感で、より直線的で鋭いボールが打ちやすいです。
- 威力重視のパワープレーヤー: 樊振東 ALC最新の技術が詰まった一本。打球時のエネルギーロスが少なく、相手のコートに深く突き刺さるボールが打てます。
- 鉄壁の守備を誇るカットマン: ダイオード V守備時の安定感はもちろん、隙を見て攻撃に転じる際の反発力も備えた、現代カット主戦型のためのラケットです。
ユーザーの生の声:バタフライに変えてここが変わった!
「以前は他社の安価なラケットを使っていましたが、張継科 ALCに変えてから、スイートスポットの広さに驚きました。多少打点がズレても、ラケットが助けてくれる感覚があります。価格はそれなりにしますが、上達のスピードを買うと思えば安い投資でした。」(30代・社会人選手)
「バタフライのラケットは個体差が少ないのが魅力。もし試合中にラケットをぶつけてしまっても、同じモデルを買い直せば違和感なく移行できる安心感は、競技者にとって非常に大きいです。」(20代・大学生選手)
まとめ:自分だけの一本を見つけよう
バタフライのラケットは、単なる道具ではなく、プレーヤーの意思をボールに伝えるパートナーです。まずは自分のレベルを客観的に見極め、木材の「操作性」を重視するか、カーボンの「威力」を重視するかを決めることから始めてください。
もし迷ったら、まずはコルベルやインナーフォース レイヤー ALCを試してみてください。そこから「もっと弾みが欲しい」「もっと手に響く感覚が欲しい」といった自分の好みが明確に見えてくるはずです。
最高のラケットを手に入れて、次の試合で自己ベストのプレーを目指しましょう。


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