テニスラケットの「ベベル」で握り方が変わる?形状の違いと選び方を徹底解説

未分類

テニスのプレー中、「なんだかフォアハンドの面が安定しない」「グリップチェンジがもたつく」と感じたことはありませんか?その原因、実はラケットの重さやバランスではなく、グリップの「角」、つまり**ベベル(Bevel)**にあるかもしれません。

多くのプレーヤーがストリングやラケットのモデルにはこだわりますが、手とラケットの唯一の接点であるベベルの形状については見落としがちです。今回は、メーカーごとのベベルの違いや、私の実体験に基づいた「手に馴染むグリップ」の選び方を深掘りします。


そもそも「ベベル」とは何か?

テニスラケットのグリップを底から見ると、単純な円形ではなく8角形をしているのがわかります。この8つの面と、面同士が交わる「角」の部分をベベルと呼びます。

一般的に、真上の面を「第1ベベル」とし、時計回りに1から8まで番号が振られています。コンチネンタルグリップなら第2ベベルに人差し指の付け根を合わせる、といった具合に、正しい握り方の指標となる重要なガイドラインなのです。


メーカーでこんなに違う!ベベルの形状と使用感

実は、グリップの8角形はすべてのメーカーで同じ形をしているわけではありません。大きく分けて「正8角形に近いタイプ」と「扁平(平べったい)タイプ」が存在します。

1. HEAD:独自の扁平グリップ

HEADのラケット、特にスピードやラジカルシリーズを握った瞬間に感じるのが、「平べったい!」という独特の感触です。上下の面(第1・第5ベベル)が広く、サイドが狭いため、手のひらの中で面がどこを向いているかが直感的に分かります。

  • 体験談:私がHEADのラケットを初めて使った際、驚いたのはボレーの安定感です。薄いグリップで握ったときに、角が手のひらの特定の部位にグサッと引っかかる感覚があり、インパクトで面が負ける不安が激減しました。ただし、厚いグリップでスピンをグリグリかける人には、この「角立ち」が逆に手のひらへの刺激として強く感じられるかもしれません。

2. Wilson・YONEX:王道のラウンド形状

WilsonYONEXは、比較的正8角形に近く、全体的に丸みを帯びた形状です。

  • 体験談:長年Wilsonのブレードシリーズを愛用していますが、一番のメリットは「握り替えのストレスのなさ」です。フォアからバックへの切り替え時、指の上をグリップが滑らかに転がってくれる感覚があります。特定の角が主張しすぎないため、手のひら全体で包み込むように持つプレーヤーには、このマイルドなベベルが最適だと感じます。

3. Babolat:パワーを引き出すしっかり感

Babolatのピュアドライブなどは、Wilsonよりも少し角がはっきりしており、全体的に「太め」に感じる設計が多いです。


ベベルの個性を活かしたカスタマイズの極意

もし今のラケットのベベルが「角が立ちすぎて痛い」あるいは「丸すぎて面が分かりにくい」と感じるなら、オーバーグリップで調整可能です。

  • 角を立たせたい場合:元グリップ(リプレイスメントグリップ)をレザーグリップに交換してみてください。レザーは伸びにくく硬いため、ラケット本体のベベルの角がダイレクトに手に伝わるようになります。プロ選手に愛用者が多いのも、この「角の感覚」を研ぎ澄ませるためです。
  • 角を丸くしたい場合:厚手のオーバーグリップを少し重ね気味に巻くことで、角の当たりをマイルドにできます。

まとめ:自分の「手のひら」に耳を傾けよう

テニスラケット選びにおいて、ベベルの形状はプレーの質を左右する隠れた主役です。

「カタログスペックは最高なのに、なぜか使いにくい」という時は、一度目を閉じてグリップを握り、指先に伝わる「角」の感触を確認してみてください。角が教えてくれる面の向きを味方にできれば、あなたのテニスはもっと繊細で、もっとパワフルなものに変わるはずです。

次はぜひ、ショップでHEADWilsonを握り比べて、その決定的な違いを体感してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました