「このラケット、性能は最高なんだけどデザインが地味なんだよな……」とか、「長年愛用して傷だらけだけど、買い替えるのは寂しい」なんて思ったことはありませんか?実は、テニスラケットは自分の手でペイントして、世界に一本だけのオリジナル仕様に作り変えることができるんです。
私自身、愛機の色に飽きてしまい「失敗したら新しいのを買えばいい!」と半ばやけくそで挑戦してみたのですが、結果は大満足。ただし、いくつかの「落とし穴」も経験しました。今回は、実際の体験談をもとに、ラケットペイントの具体的な手順と、誰もが気になる「重さや打感の変化」について赤裸々に公開します。
ラケットを自分で塗るメリットと、無視できない「代償」
まず、実際にやってみて感じたリアルなメリット・デメリットをお伝えします。
メリット
- 圧倒的な愛着: コートで誰とも被らない。その高揚感だけで、サーブの確率が上がる気がします。
- コストの安さ: プロに頼むと数万円かかりますが、DIYなら数千円で済みます。
デメリット
- 重量バランスの変化: 塗料の重さで、ラケットのスペックが微妙に変わります。
- リセールバリューの消失: メルカリなどで売ることは、まず不可能になります。
- 塗装の耐久性: 砂入りのオムニコートで擦ると、プロの塗装よりは剥げやすいです。
【実践】失敗から学んだ、ラケットペイントの4ステップ
私が実際に試行錯誤してたどり着いた、最も失敗の少ない手順を紹介します。
1. 下地作り(サンディング)
いきなりスプレーを吹くのは厳禁です。まずは 紙やすり を使って、元の塗装の表面を軽く削ります。これをしないと、せっかく塗った色がペリペリと剥がれてしまいます。表面が少し曇る程度で大丈夫です。
2. 徹底的なマスキング
仕上がりの美しさは、この「養生」で決まります。グロメットを取り外すのがベストですが、難しい場合は マスキングテープ で、ストリングを通す穴やロゴなど、塗りたくない部分をミリ単位で保護しましょう。私はここで手を抜いて、グリップ周辺がガタガタになり後悔しました。
3. 塗装(スプレー)
一度に色を付けようとせず、20cmほど離して「シュッ、シュッ」と薄く重ねるのがコツです。塗料は、車のバンパー用や、模型用の タミヤカラー が密着性が高くおすすめです。厚塗りすると液だれして、乾いた後にデコボコになってしまいます。
4. コーティング(仕上げ)
色が乾いたら、必ず クリアスプレー を吹き付けて保護層を作りましょう。これでツヤが出て、多少の接触でも塗装が剥げにくくなります。
実際に塗ってみて「打球感」はどう変わった?
ここが一番気になるポイントでしょう。私も「重くなって別のラケットみたいになったらどうしよう」と不安でした。
実際に計測したところ、私の場合は全体で約4g重くなりました。4gというと微々たるものに聞こえますが、トップ付近に塗料がたまるとスウィングウェイトが重くなり、振り抜きが少しマイルド(鈍く)感じられるようになります。
もし、スペックの変化を最小限にしたいなら、塗装剥離剤 を使って元の塗装を完全に落としてから塗る必要があります。しかし、これはフレームを傷めるリスクもあるため、上級者向けです。
まとめ:愛機をリフレッシュする最高のアソビ
ラケットペイントは、単なる色塗りではなく「自分とラケットの距離を縮める儀式」のようなものです。確かに、プロのような完璧な鏡面仕上げにはなりませんが、自分で塗ったラケットで打つ一球には、既製品にはない喜びがあります。
もし「失敗するのが怖い」なら、まずは押し入れに眠っている古いサブ機から試してみてください。パーツクリーナー で油分をしっかり飛ばしてから塗る、という基本さえ守れば、想像以上にプロっぽい仕上がりになりますよ。
あなたも、自分だけの勝負色でコートに立ってみませんか?


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