卓球ラケット選びにおいて、今最も「個性的で外さない」ブランドといえばXIOM(エクシオン)でしょう。かつてはラバーの「ヴェガ」シリーズで一世を風靡したブランドですが、現在のラケットラインナップは、性能・デザイン共に競合他社を圧倒するレベルに達しています。
今回は、実際に数多くのラケットを試打してきた経験をもとに、XIOMラケットの真の魅力と、使うべき1本を本音でレビューします。
1. XIOMラケットがプレーヤーを虜にする理由
私が初めてXIOMのラケットを握った時、まず驚いたのはその「手に伝わる情報の解像度」です。多くのカーボンラケットが「キンキン」という無機質な打球感になりがちな中、XIOMは木材の温かみを絶妙に残しています。
特に最近のトレンドであるアイスクリーム AZXに代表されるハイブリッド構造は、現代卓球の「フォアは威力、バックは安定」というワガママな要求を形にした、まさに発明と言えるでしょう。
2. 実際に打ってわかった!XIOM主要モデルの「生」の打球感
異質素材の極み:アイスクリームシリーズ
アイスクリーム AZXiをメインで1ヶ月使用した際の感想ですが、一言で言えば「バックハンドの安心感が別次元」です。フォア側には弾みの強いゼフィリウムカーボン、バック側には掴みの良いアバリスカーボンが配置されています。
バックに回転をかける感覚が乏しい選手でも、このラケットなら「グッ」とボールを掴んで持ち上げてくれる感覚が得られます。逆にフォアは直線的な弾きができるため、前陣でのカウンターが面白いように決まります。
木材の質感を愛するなら:フィールシリーズ
木曽桧を贅沢に使用したフィール ZX IIIは、打球時の「吸い付き」が抜群です。特殊素材が入っていることを忘れるほど打球感が柔らかく、ドライブをかけた時のボールの軌道が非常に高く安定します。
「カーボンは飛びすぎて怖いけど、木材5枚合板では威力が足りない」という欲張りな中級者に、これ以上の正解はないかもしれません。
現代のスタンダード:36.5シリーズ
36.5 ALXを試打して感じたのは、スイートスポットの広さです。製造工程で低温加工を施しているためか、ラケット全体が1枚の板として均一に機能している感覚があります。
多少打点が遅れても、ラケットが助けてくれる。この「ミスを許容してくれる懐の深さ」は、試合の終盤、緊張する場面で大きな武器になります。
3. プレースタイル別・失敗しない選び方
- 前陣でバチバチに打ち合いたい攻撃重視派迷わずアイスクリーム AZXを選んでください。アウターカーボン特有の弾きと、ハイブリッド構造によるバックの操作性が、あなたの攻撃力を120%引き出します。
- 回転量とコース取りで攻めたい技巧派フィール ZX IIがおすすめです。インナー構造による「掴み」の良さが、粘り強いラリーを支えます。
- これから本格的に上達を目指す初中級者まずはオフェンシブ Sからスタートするのが賢明です。上質な5枚合板で、自分の力でボールを飛ばす感覚を養うには最高の1本です。
4. まとめ:XIOMはあなたの卓球を「深化」させる
XIOMのラケットは、単なる道具以上の「相棒」としての信頼感を与えてくれます。スタイリッシュな見た目に惹かれて手に取っても、その中身の作りの良さに最後は驚かされるはずです。
もしあなたが、今のラケットに「あともう少しの威力」や「もう少しの安心感」を求めているなら、XIOMのラインナップの中に必ずその答えがあります。ぜひ、この独自の打球感をその手で体感してみてください。


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