テニスプレイヤーにとって、バックハンドは永遠の課題。特に「深いボールを返せない」「スライスが浮いてしまう」という悩みは、多くの社会人プレイヤーが抱える壁ですよね。そんな悩みを「ラケットの形状を変える」という物理的なアプローチで解決してくれるのが、Prince X105です。
今回は、実際にコートで数ヶ月使い倒して見えた、このラケットの「驚異的な恩恵」と、選ぶ前に知っておくべき「癖」を包み隠さずお伝えします。
なぜこの形状なのか?「ツイストパワーテクノロジー」の衝撃
Prince X105を初めて手にした時、誰もが二度見するのがそのシャフト部分。まるで飴細工のようにねじれています。これは単なるデザインではなく、左右非対称の特性を生むための心臓部です。
実際に打ってみて驚くのは、フォアとバックで全く別物のラケットに化ける感覚。フォアハンドでは、シャフトの剛性が高く、弾き飛ばすようなスピードボールが打てます。一方で、バックハンド側に持ち替えた瞬間、ラケットがググッとしなり、ボールを包み込むようなホールド感が生まれるのです。
現場で感じた「リアルな使用感」:バックハンドが楽しくなる理由
1. 守備範囲が20cm広がる感覚
ダブルスの試合中、足元に沈められたボレーや、バックサイドの深いボール。今までは「当てるのが精一杯」だった場面で、Prince X105は驚くほど粘ってくれます。しなりのおかげで、咄嗟の反応でもボールが死なず、相手のコート深くへ「生きた球」として返ってくれる。この「守備力の底上げ」は、体力に自信がなくなってきた世代には涙が出るほどありがたい機能です。
2. スライスが「滑る」快感
特に感動したのはバックハンドのスライスです。105インチというフェイスサイズから想像する「ボヨーン」とした飛びではなく、低く滑るようなスライスが自然に打てます。ボールが面に吸い付く時間が長いため、運ぶ感覚が手に伝わりやすく、ドロップショットのコントロールも劇的に向上しました。
3. 「打ち負けない」105インチ
一般的に、100インチを超えるラケットは面ブレしやすい傾向にありますが、Prince X105は最新のATS(アンチトルクシステム)のおかげで驚くほど安定しています。相手の強打に対しても、面がグラつくことなく、105インチの広いスウィートスポットで安全に弾き返せます。
知っておきたい「デメリット」と「適性」
手放しで賞賛したいラケットですが、いくつか注意点もあります。
- フォアの「飛びすぎ」に注意: フォアハンドはバックに比べて「弾き」が強いため、普段から100インチ以下のハードスペックを使っている人がフルスイングすると、アウトしやすく感じることがあります。
- デザインの好み: 左右非対称という特殊な形状は、最初は視覚的に違和感があるかもしれません。ただ、これは30分も打てば「性能の証」として愛着に変わるはずです。
Prince X105は誰が買うべきか?
このラケットは、単なる「初中級者用モデル」ではありません。
- バックハンドを弱点から武器に変えたい人
- ダブルスでボレーの決定力を上げつつ、ミスを減らしたい人
- 肘や手首に優しく、かつ攻撃的なテニスを続けたいベテランプレイヤー
もしあなたが「今のラケット、少し背伸びして使っているかも…」と感じているなら、Prince X105はあなたのテニスライフを10歳若返らせてくれる「相棒」になるでしょう。
一度この「バックハンドの楽さ」を知ってしまうと、もう普通の真っ直ぐなラケットには戻れなくなるかもしれません。それだけの価値がある、唯一無二の1本です。


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