「ガットなんてどれも同じ」と思って適当に選んでいませんか?実は、シャトルがラケットに触れている時間は、1試合(3ゲーム)合わせてもわずか「0.1秒程度」と言われています。その一瞬のフィーリングが、スマッシュの速さやヘアピンの精度を決定づけるのです。
世界シェアNo.1を誇るヨネックス バドミントン ガットは、その種類の多さゆえに「結局どれがいいの?」と迷いがち。今回は、学生時代から15年以上バドミントンを続け、年間50回以上ガットを張り替える筆者が、自らの「打感の記憶」と最新トレンドを元に、後悔しないガット選びを徹底解説します。
スペック表では分からない、ヨネックス・ガットの「本当の選び方」
メーカー公式の分布図を見ると、反発系、コントロール系、耐久系と綺麗に分かれていますが、実際にコートに立つと感じる「感触」はもっと複雑です。
私が数多くのガットを試して辿り着いた結論は、**「自分のスイングスピードに、ガットの復元速度が合っているか」**という点です。
例えば、パワーがないのに細ゲージのエクスボルト 63を張っても、ガットがしなる前にシャトルが離れてしまい、スカスカした打球感になりがちです。逆に、ハードヒッターが柔らかいガットを選ぶと、シャトルを掴みすぎて「重い」と感じてしまいます。
実際に打ち込んだからこそ言える、主要モデルの体験レビュー
1. 爽快感とスピードを追求するなら:BG66アルティマックス
これを張ってコートに立った瞬間、まず驚くのが「打球音」です。「パーン!」という高い金属音が体育館に響き渡り、それだけで自分のスマッシュが2段階くらい速くなった錯覚に陥ります。
- 体験談: 0.65mmという細さゆえに、冬場やミスショットをすると、1週間持たずに切れることも珍しくありません。しかし、あの「弾き」を知ってしまうと、他のガットが鈍く感じてしまう中毒性があります。
2. 進化した次世代の反発:エクスボルト 65
最近の主流は間違いなくこれ。独自の「フォージドファイバー」という素材のおかげか、細いのに強チタン並みの粘り強さを感じます。
- 体験談: アルティマックスよりも打球感が「硬い」というか、芯がしっかりしています。スマッシュを打った時に、シャトルが潰れずにそのまま弾丸のように飛んでいく感覚。耐久性もそこそこあるので、頻繁に切れるのは困るけどスピードも捨てたくない、という欲張りな私には最高の一本でした。
3. コントロールの極致:エアロバイト
縦糸と横糸で種類も太さも違う「ハイブリッド」という変態的な構成ですが、これが驚くほど理にかなっています。
- 体験談: 縦糸が太くて表面がザラついているため、ヘアピンやカットを打つ際に、ガットがシャトルを「グイッ」と噛んで回転をかける感覚が指先に伝わります。「今のヘアピン、絶対沈むな」と打った瞬間に確信できる操作性は、ダブルスの前衛で無双したい人にこそ使ってほしいです。
【失敗談】ポンド数の罠にハマった経験
「上手い人は高く張っている」という偏見から、私もかつて30ポンドでナノジー98を張っていた時期がありました。結果は悲惨で、まるで鉄板で打っているような感覚になり、1ヶ月で手首と肘を痛めました。
ガットの性能を引き出すには、自分の力で「ガットをたわませる」必要があります。
- 初心者・初級者: 18〜22ポンド
- 中級者: 23〜26ポンド
- 上級・ハードヒッター: 27ポンド〜
自分のポンド数が合っているか判断する基準は、**「クリアが楽に奥まで飛ぶかどうか」**です。力まないと飛ばないなら、迷わずポンド数を2つ下げてみてください。世界が変わります。
結論:今のあなたに最適な1本はこれだ!
- とにかくスマッシュを速くしたい、音が良いのがいい:迷わずBG66アルティマックスを選んでください。寿命は短いですが、その快感は代えがたいものです。
- コスパも大事だけど、現代的なスピードも欲しい:最新のエクスボルト 65が正解です。2026年現在、最もバランスが取れた「失敗しない」ガットと言えます。
- 学生でガットがすぐ切れる、部活で毎日打ち込む:永遠の定番強チタン。少し打感は重いですが、耐久性はピカイチ。まずはこれで自分の基準を作るのが王道です。
ガット選びは、自分の成長に合わせて変えていく「旅」のようなものです。この記事が、あなたのプレースタイルを一段階引き上げる運命の1本に出会うきっかけになれば幸いです。
まずは次の練習で、いつもと違うヨネックスのガットを試してみませんか?その「0.1秒の衝撃」が、あなたのバドミントンをきっと変えてくれるはずです。


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