「自分でガットを張ってみたいけれど、2本張りの時にメインとクロスを何メートルで切ればいいのか分からない」そんな悩みを抱えていませんか?
ショップに頼むのと違い、ホームストリーニングで最も怖いのは、作業の終盤で「あと数センチ足りない!」と気づく絶望感です。特に2本張りは、メイン(縦)とクロス(横)を別々に用意するため、長さの配分を間違えるとガットが無駄になってしまいます。
今回は、私が何度も「長さ足りない事件」を経験して辿り着いた、失敗しないためのガットの長さと、現場で役立つ実践的なコツを詳しく解説します。
2本張りに必要な長さの黄金比:結論は「6m+5m」
一般的な98〜100インチのラケットであれば、基本的には以下の長さを目安にすれば間違いありません。
- メイン(縦): 6.0m
- クロス(横): 5.0m
- 合計: 11.0m
12mの単張りガット、例えば ルキシロン アルパワー や バボラ RPMブラスト を使う場合、1m余る計算になります。「たった1mしか余らないの?」と思うかもしれませんが、実はこの「余裕」が非常に重要です。
なぜメインを長めにするのか?
メインはラケットの先端からグリップ側まで何度も往復するだけでなく、最後に「テンショナー(ガットを引っ張る機械)」まで届かせる必要があります。ストリンギングマシンの構造にもよりますが、最後の1本を引く時に長さが足りないと、スタータークランプを駆使する羽目になり、作業効率が激減します。
【体験談】私が「あと10cm」に泣いた失敗と対策
ホームストリンガーになりたての頃、私は「節約したい」一心で、メインを5.5mでカットしていました。しかし、フェデラーモデルのような縦長のフレームで ウィルソン プロスタッフ を張った際、最後のタイオフ(結び目)の手前でガットがテンショナーに届かず、泣く泣く全てのガットを切り落としたことがあります。
その経験から学んだ、絶対に失敗しないためのチェックポイントが2つあります。
1. 初めてのラケットは「+50cm」の法則
初めて張るラケットや、ストリングパターンが18×20のように細かい場合は、メイン 6.5m / クロス 5.5m で切り出すことを強くおすすめします。一度張ってみれば「自分のマシンとこのラケットなら、メインはあと20cm短くても大丈夫だな」という感覚が掴めます。その感覚をスマホのメモ帳に残しておくのが、真のホームストリンガーへの近道です。
2. メジャーを使わずに長さを測る方法
毎回メジャーを伸ばすのは面倒ですよね。私はラケットの長さを基準にしています。
一般的なテニスラケットの全長は約68.5cm(27インチ)です。
- メイン 6m ≒ ラケット約9本分
- クロス 5m ≒ ラケット約7本分強こう覚えておくと、コートサイドで急に ヨネックス ポリツアープロ のロールから切り出す際も迷いません。
2本張り(ハイブリッド)だからこそ気をつけるべき注意点
ハイブリッド張りでメインに テクニファイバー エックスワン バイフェイズ、クロスにポリを組み合わせる場合、特に「伸び」の違いに注意してください。
- ナイロンガットは伸びやすい: 引っ張ると少し伸びるため、表記上の長さより余裕が生まれます。
- ポリガットは伸びにくい: 遊びが少ないため、計算通りの長さが必要です。
また、2本張りは結び目が4箇所になります。1本張りに比べてテンションが落ちやすいため、結び目の直前の1本は、普段より2〜3ポンド上げて引くのが、打球感をシャープに保つコツです。
まとめ:迷ったら「6m+5m」で切り出そう
テニスの2本張りにおいて、長さの不安は集中力を削ぎます。「足りるかな?」とハラハラしながら張るよりも、最初は少し余裕を持ってカットし、スムーズに作業を終える方が、結果としてガットへのダメージも少なく、良い仕上がりになります。
まずは ゴーセン ミクロスーパー のようなコストパフォーマンスに優れたガットで、自分のラケットに最適な「マイ・レングス」を見つけてみてください。一度基準が決まれば、次からのガット張りがぐっと楽しく、楽になりますよ!


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