テニスを愛するすべてのプレーヤーにとって、ラケット選びは単なる道具探しではなく、自分のテニスを進化させるための「相棒」探しです。数あるモデルの中でも、圧倒的な支持を集め続けるyonex ezone。今回は、実際にコートで数万発のボールを打ち込んできた経験をもとに、このラケットがなぜ「最強のパワー系」と称されるのか、その真実を深掘りします。
打った瞬間にわかる「スイートスポットの広さ」の衝撃
yonex ezoneを握って最初に驚くのは、オフセンターでボールを捉えた時の寛容さです。多くのラケットは、フレームの端で捉えると手に嫌な振動が残り、ボールも失速してしまいます。しかし、yonex ezone 100で打つと、まるで魔法にかかったかのようにボールが相手のコート深くへ返っていきます。
ヨネックス独自の「アイソメトリック」形状がもたらすこの広い有効打球面は、体力が削られて足が止まりがちな試合後半にこそ、その真価を発揮してくれました。
柔らかいのに弾き出す。相反する感覚の同居
一般的にパワーのあるラケットはフレームが硬く、打球感が「カンカン」と手に響きやすい傾向があります。しかし、yonex ezoneに搭載された「2G-Namd Speed」の恩恵は想像以上でした。
インパクトの瞬間、一度ググッとボールをホールド(たわみ)してから、一気に弾き出す。この感覚は、例えるなら「バネを極限まで押し縮めてから開放する」ような心地よさです。肘への負担を軽減する「VDM(Vibration Dampening Mesh)」のおかげで、長時間の練習でも腕の疲れが残りにくいのもうれしいポイントでした。
98インチと100インチ、どちらを選ぶべきか?
yonex ezoneシリーズで最も悩ましいのが、98と100の選択肢でしょう。
- yonex ezone 98: こちらは「叩きにいける」モデルです。振り抜きが非常に鋭く、スイングスピードが上がるほどコントロールが安定します。自分のスイングでボールを潰したい上級者に最適です。
- yonex ezone 100: まさに「黄金スペック」の完成形。楽に飛ばしたい、守備範囲を広げたい、ダブルスでボレーを安定させたいなら間違いなくこちら。相手の重いショットにも打ち負けない安心感があります。
実際に使い込んで見えた「唯一の弱点」
非の打ち所がないyonex ezoneですが、あえて言うなら、その「飛びの良さ」が仇となる場面もあります。スイングが大きすぎたり、緊張して面が上を向いたりすると、ボールがアウトしてしまう恐怖感があるのです。
これを解消するためには、ガット(ストリング)選びが重要になります。私はyonex poly tour proを48ポンド前後で張ることで、適度なホールド感とパワーのバランスを整えています。スピン量を増やしたいならyonex poly tour spinをハイブリッドで組み合わせるのも面白いでしょう。
総評:テニスをポジティブに変えてくれる一本
yonex ezoneは、プレーヤーのミスをカバーしつつ、攻撃力を一段階引き上げてくれるラケットです。一度あの「パチーン!」という爽快な打球音と、矢のように伸びていくボールの軌道を体験してしまうと、もう他のラケットには戻れません。
「もっと楽にエースを取りたい」「テニスをもっと楽しみたい」。そんな風に感じているなら、迷わずyonex ezoneを手に取ってみてください。あなたのテニスライフに、新しい風が吹くはずです。


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