世界を舞台に戦うトップアスリートを支えるヨネックス。バドミントンやテニス、ゴルフに励む人なら誰もが一度は手に取るヨネックスのラケットは、今や日本が誇るグローバルブランドです。しかし、いざ「働く場」として見た時、その給料や年収はどのような実態なのでしょうか。
公式な有価証券報告書によると、平均年収は500万円代後半から600万円代前半を推移しています。数字だけを見ると「平均的」に思えますが、現場で働く社員のリアルな体験談からは、数字以上の「納得感」と「特有の不満」が入り混じった実態が見えてきました。
まず、給与体系は伝統的な日本企業のスタイルがベースになっています。基本給自体は業界内で飛び抜けて高いわけではありませんが、賞与(ボーナス)が安定しているという声が多いのが特徴です。「業績が安定しているため、ボーナスが大きく崩れる心配が少ない」「夏と冬の年2回、しっかり支給されることで生活の見通しが立てやすい」といった安心感に関する口コミが目立ちます。
特筆すべきは、スポーツブランドならではの福利厚生と手当です。地方出身者や若手社員からは「住宅手当が手厚く、都心近くでも貯金ができる」という体験談が多く寄せられています。基本給を補填する形で手当が充実しているため、可処分所得(手取り)で見ると、額面以上の生活水準を感じる社員も少なくありません。
一方で、キャリアの過渡期にある30代前後からは、評価制度に対するリアルな悩みも聞こえてきます。「年功序列の風土がまだ残っており、圧倒的な成果を出しても急激に給料が跳ね上がることは少ない」という意見や、「昇給の幅が一定で、モチベーションを維持するのにブランド愛が必要」という声もあります。また、営業職であれば大会への帯同などで土日が埋まることもありますが、それを「スポーツの最前線に立てる特権」と捉えるか、「休日出勤」と捉えるかで、給与に対する体感価値は180度変わります。
もしあなたがテニスウェアやシューズを愛用し、スポーツの普及に情熱を傾けられるタイプなら、ヨネックスの給料は「好きなことに没頭できる対価」として非常にコスパの良いものになるでしょう。反対に、外資系企業のようなインセンティブ重視で、20代から年収1,000万円を目指したいという方には、少し物足りなく感じるかもしれません。
結論として、ヨネックスの年収は「安定した生活基盤」と「ブランドへの誇り」を両立させたい人にとって、非常にバランスの取れた水準と言えます。バドミントンシャトルのように、一つひとつの実績を積み上げ、長く安定してキャリアを築きたい人向けの、堅実な給与体系がそこにはあります。


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