トッププレイヤーたちが手にするヨネックス ラケット。その輝かしい姿を見て「自分もいつかメーカーのサポートを受けたい」と夢見る選手は多いはずです。しかし、公式サイトに「契約選手募集」という窓口は存在しません。では、一体どうすればヨネックスとアドバイザリー契約を結べるのでしょうか。
今回は、実際にジュニア時代からサポートを受けていた選手の体験や、業界の裏事情を交えながら、契約に至るまでのリアルな道のりを徹底解説します。
ヨネックスの「アドバイザリースタッフ」とは何か
ヨネックスの契約には、いわゆるプロ向けの数億円規模の契約から、有望な若手や指導者を対象とした物品提供まで、いくつかの段階があります。
一般的に「契約選手」と呼ばれるのは、テニスウェアやバドミントンシューズ、そして競技の要であるラケットを無償提供、あるいは特別価格で提供される「アドバイザリースタッフ」を指します。これは単なるプレゼントではなく、ブランドの顔として製品を世に広める「パートナー」としての立場を意味します。
実体験から判明した「契約獲得」の3大ルート
ネット上の情報を精査し、実際に契約に至った選手の声をまとめると、主に以下の3つのルートが存在することが分かりました。
1. 全国大会でのスカウト(王道ルート)
最も確実なのは、メーカーの担当者が視察に来る大会で結果を出すことです。
- テニス: 全日本ジュニア、インターハイ、全小・全中
- バドミントン: 全日本ジュニア、インターハイ、全小・全中
- ソフトテニス: インターハイ、全日本シングルス
体験談によると、ベスト16以上、あるいはベスト8進出を決めたあたりで、大会本部に設置されたメーカーブースのスタッフから声をかけられるケースが非常に多いです。
2. 有力ショップ・コーチによる「推薦」
意外と知られていないのが、地域の「プロショップ」を通じたルートです。ヨネックスと太いパイプを持つショップのオーナーや、ナショナルチームにコネクションを持つコーチが、「この子は将来伸びる」とメーカー担当者に推薦状(または電話一本)を入れることで、審査が始まることがあります。
3. ヨネックス主催の講習会でのアピール
元プロ選手が指導するヨネックス講習会は、絶好のスカウティングの場です。ある選手の体験では、技術だけでなく「グリップテープを巻く際の手際の良さ」や「コーチの話を聞く姿勢」を評価され、後日所属クラブに連絡が入ったといいます。
契約を勝ち取るための「基準」と「隠れた評価ポイント」
競技レベルの目安は、最低でも「県大会優勝」、安定して契約を継続するには「全国大会出場」がラインと言われています。しかし、技術以外にもメーカーがシビアに見ているポイントがあります。
- SNSでの振る舞い: 現代では、不適切な投稿をする選手はブランドイメージを損なうため、契約対象から外されます。
- 用具への愛着: ラケットバッグを雑に扱ったり、他社のスポーツタオルを平気で使っていたりすると、「自社ブランドを大切にしない」と判断され、契約が遠のきます。
- フィードバック能力: 実際に使ってみて、「打球感がこう変わった」と具体的に伝えられる言語化能力は、開発者にとって非常に重宝されます。
契約後のリアルな生活と責任
契約を結ぶと、定期的にストリングや最新のテニスシューズが届くようになります。これは経済的に大きな助けになりますが、同時に「義務」も発生します。
試合では必ずヨネックスのロゴが入ったスポーツサンバイザーやウェアを着用しなければなりません。また、どんなに調子が悪くても他社のラケットに浮気することは許されません。まさに「ブランドの看板」を背負って戦う責任が伴うのです。
まとめ:夢の契約への第一歩
ヨネックスと契約することは、一流選手への登竜門です。もしあなたが、あるいはあなたのお子さんが契約を目指すなら、まずは目の前の試合で結果を出し、同時にヨネックス製品を心から愛する一人のファンとして振る舞うことが、最短の近道となるでしょう。
実績を積み、周囲の信頼を得たその先に、憧れの「ブルーとグリーンのロゴ」があなたの背中を支えてくれる日が来るはずです。


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