バドミントンを始めたばかりの頃、ラケットに張ってあるあの「紐」の名前すら知らなかった私は、ショップの店員さんに「一番安いやつで」と頼んでいました。しかし、ある日BG66アルティマックスに変えた瞬間、その快音とシャトルの飛びに衝撃を受け、それから10年以上、ヨネックスのあらゆる「紐」を試し続ける沼にハマりました。
実は、バドミントンにおいてガット(紐)は、ラケット以上に打球感を左右する重要なパーツです。今回は、私が実際にコートで使い倒して感じたヨネックス製ガットのリアルな体験談をもとに、あなたに最適な一本を選ぶためのガイドをお届けします。
なぜ「紐」ひとつでショットが変わるのか?
初心者の頃は「どれも同じだろう」と思いがちですが、ヨネックスのガットは太さ(ゲージ)が0.01mm単位で設計されており、これが打球感に天と地の差を生みます。
私が初めてナノジー95からエクスボルト 63に張り替えた時の感覚は今でも忘れられません。まるで自分の腕が数センチ伸びたかのように、軽い力でシャトルがコートの奥まで突き刺さるのです。この「弾き」の感覚こそが、ヨネックスが世界中のプレイヤーに支持される理由です。
プレイスタイル別・失敗しないガットの選び方
1. 最高の快音と弾きを求めるなら
とにかく「パコーン!」という高い打球音と、瞬時の弾きを重視するならBG66アルティマックス一択です。私が大会に出る時は必ずこれを選びます。ただし、この紐は非常に繊細です。冬場の乾燥した体育館でハードスマッシュを打ち込むと、一週間で切れてしまうこともあります。その儚さも含めて、愛すべき至高のガットと言えるでしょう。
2. スマッシュの威力を最大化したいなら
パワープレイヤーの知人たちが口を揃えて絶賛するのが強チタンです。発売から長く愛されるロングセラーですが、やはり「打ち応え」が違います。シャトルをガットがしっかりと掴み、そこから一気に押し出すような感覚。重いスマッシュを打ちたい日は、少しテンションを高めにしてこれを張るのが正解です。
3. コントロールとスピンで翻弄したいなら
ヘアピンショットやカットショットでネット際を攻めるなら、ハイブリッドガットのエアロバイトを試してみてください。縦糸と横糸で異なる太さと素材を組み合わせるという、ヨネックスの技術の結晶です。実際に使ってみると、シャトルに食いつくような感覚があり、驚くほどスピンがかかります。
経験者が教える「テンション(張力)」の罠
ガット選びと同じくらい重要なのが「何ポンドで張るか」という問題です。
よく「上手い人は高いポンド数(28ポンド以上など)」という風潮がありますが、無理に高くするのはおすすめしません。私も背伸びをして30ポンドで張ったことがありますが、板で打っているような硬さになり、肩を痛めてしまいました。
自分の力がしっかりシャトルに伝わり、なおかつガットの「たわみ」を感じられる最適なポイントを見つけるのが上達への近道です。まずはBG65のような標準的なモデルを20〜22ポンド前後で張り、そこから自分好みに調整していくのが、最も失敗の少ない方法です。
最後に:ガットは消耗品ではなく「武器」である
バドミントンの「紐」は、切れるまで使うものではなく、自分の最高のパフォーマンスを引き出すための「期限付きの武器」です。
もし今、あなたのラケットに張ってあるガットがいつ変えたか分からないものなら、ぜひ一度エクスボルト 65のような最新のモデルに張り替えてみてください。コートに立った瞬間、今まで届かなかったショットが届くようになるワクワク感を、あなたにも体験してほしいと思います。
次は、実際にショップで「テンションを何度にするか」を店員さんと相談する際の具体的な伝え方について、深掘りしてお伝えしましょうか?


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