【徹底レビュー】デュオラ Z-ストライクの性能と使用感|剛腕スマッシュと鋭いドライブを両立する「二面性」の正体

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バドミントンを競技として突き詰めていくと、必ずぶつかる壁があります。「もっと重いスマッシュを打ちたい、でもドライブの振り遅れは防ぎたい」という、パワーとスピードのジレンマです。その究極の答えとしてヨネックスが提示したのが、DUORA Z-STRIKEです。

世界王者ビクター・アクセルセン選手を筆頭に、パワープレーヤーたちがこぞって手にしたこの名機。実際にコートで使い倒して見えてきた、その「牙」と「包容力」について、リアルな体験を交えて深掘りしていきます。


異次元の「二面性」:手に取った瞬間に感じる違和感の正体

DUORA Z-STRIKEを初めて握った時、まず驚くのはその「異形」さです。フォア面とバック面でフレームの形状が異なる「デュアルオプティマムシステム」が採用されていますが、これが単なるコンセプトではないことは、一振りすればすぐに分かります。

フォア側はどっしりとした手応えのボックス形状、バック側は空気の壁を切り裂くようなエアロ形状。この二つの顔が一つのラケットに同居しているため、最初の一時間は「自分のスイングがどっちの面を向いているか」を意識しすぎて戸惑うかもしれません。しかし、その違和感こそが、このラケットが持つ爆発力の予兆なのです。

【体験談】コートで体感した「スマッシュの重さ」と「レシーブの閃光」

実際に試合でDUORA Z-STRIKEを使用してみて、最も感動したのはスマッシュの初速と、その後の「伸び」でした。

1. 相手のラケットを弾き飛ばすフォアハンド

DUORA Z-STRIKEのフォア面には、高弾性カーボン「ハイパーMG」が搭載されています。これにより、インパクトの瞬間にシャトルをしっかりと押し込む感覚が手に伝わります。フルスマッシュを叩き込んだ際、普段なら拾われるようなコースでも、相手のレシーブが大きく浮いたり、サイドラインを割ったりすることが増えました。球持ちが良いのに、離れる瞬間は恐ろしく速い。この相反する感覚が、重い一撃を生み出しています。

2. 劣勢をひっくり返すバックハンドの弾き

特筆すべきはバックハンドです。ダブルスの低空戦において、DUORA Z-STRIKEのエアロ形状面は驚異的なレスポンスを見せます。少し差し込まれたレシーブでも、手首の返しだけでシャトルが低く鋭く返っていきます。これまでは「耐える」だけだった場面が、このラケットに変えてからは「カウンターで仕掛ける」場面へと変わりました。

乗りこなすための「高い壁」:誰にでも勧められるわけではない

正直に言えば、DUORA Z-STRIKEは非常に気難しいラケットです。フレームが一般的なモデルよりも一回り小さい「コンパクトフレーム」を採用しているため、スイートスポットが極めて狭いのです。

初心者が使えば、おそらく「硬くて飛ばない棒」のように感じるでしょう。ミスヒットした瞬間に腕に伝わる衝撃は相当なものです。しかし、その「狭さ」を克服し、芯で捉える技術を身につけた時、他のラケットでは決して味わえないダイレクトな操作感が手に入ります。自分が意図した通りに、1ミリの狂いもなくシャトルをコントロールできる感覚は、中〜上級者にとってこの上ない快感となるはずです。

相棒を選ぶなら:推奨ストリングとセッティング

この硬質な打感を活かすなら、BG66 FORCEとの組み合わせが個人的にはベストです。ラケット自体のパワーに食いつきの良さが加わり、コントロール性能が一段階向上します。また、もしもう少し球筋を安定させたいのであれば、AEROBITEをハイブリッドで張るのも面白い選択です。

結論:このラケットは、あなたの限界を試している

DUORA Z-STRIKEは、万人受けする優しいラケットではありません。高い筋力と正確なミート力を要求し、使い手を選ぶ孤高の一本です。

しかし、もしあなたが「今の自分を一段上のレベルへ引き上げたい」と願うなら、これほど頼もしい相棒はいません。フォアでねじ伏せ、バックで切り裂く。その二面性を使いこなした時、コート上でのあなたの存在感は、間違いなく圧倒的なものへと変わっているはずです。

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