「冬のテニスコートは、もはや修行だ」――。そんなふうに感じたことがあるプレーヤーは私だけではないはずです。特に試合の待ち時間や、早朝のキンと冷えた練習開始直後。体が温まるまでのあの独特の辛さを解消したくて手にしたのが、yonex 90095でした。
実際にひと冬使い倒してみた結論から言うと、これは単なる防寒着ではなく「プレーの質を下げないための装備」です。なぜ多くの競技者がこのヨネックス 中綿Vブレーカーを愛用するのか、リアルな使用感を含めて深掘りしていきます。
赤外線を熱に変える?「+3℃」の魔法は本物だった
まず驚いたのが、独自の「ヒートカプセル」の威力です。正直、着る前は「薄手の中綿でどこまで耐えられるのか」と半信半疑でした。しかし、yonex 90095を羽織って少し動くと、内側からじわじわと体温が蓄積されていくのがわかります。
赤外線を熱に変換するという技術のおかげか、氷点下に近い屋外コートでも、魔法瓶の中にいるような安心感がありました。それでいてダウンジャケットのような着膨れ感は一切なく、見た目は驚くほどスマート。この「軽くて薄いのに、強烈に温かい」という二律背反をクリアしている点が、90095の最大の強みだと感じます。
プレーヤー視点で唸った「Vネック」と「静電気対策」
多くのブレーカーがフルジップ(前開き)を採用する中、あえてVネックの被りタイプである点もポイントです。
試合前のアップでボレーやスマッシュの動作をしても、首元にファスナーの金具が当たる煩わしさがありません。顎周りがスッキリしているため、視界も広く感じ、首を左右に振る動作が非常にスムーズです。
また、冬場の着脱で天敵となるのが「パチパチ」とくる静電気。このyonex 90095はカーボン含有の制電糸を使用しているため、脱ぎ着する際に不快な衝撃を受けることがほとんどありませんでした。こうした細かな配慮が、集中力を削がない工夫として光っています。
失敗しないための「サイズ感」ガイド
ヨネックス 90095を購入する際に最も注意すべきはサイズ選びです。このモデルは「フィットスタイル」という設計が採用されており、従来のユニサイズに比べるとかなりタイトに作られています。
私は175cm、標準体型ですが、薄手のプラクティスシャツ1枚の上に羽織るならLサイズでジャストでした。しかし、中に厚手のトレーナーやパーカーを重ね着することを想定するなら、間違いなく1サイズ上のOサイズ(LL)を選ぶべきです。
脇周りや肩の可動域を確保するためにも、自分の体格よりも「ワンサイズ大きめ」を基準に検討することをおすすめします。裾にはスピンドル(絞り)が付いているので、少し大きくても丈の長さは調整可能です。
厳しい冬を乗り越える、最高の相棒
正直、yonex 90095は安価なウェアではありません。しかし、一度この暖かさと動きやすさを知ってしまうと、もう普通のウインドブレーカーには戻れない中毒性があります。
「寒さで体が動かない」「待ち時間に体温を奪われて試合に負ける」といった冬特有のストレスを、この1着が劇的に軽減してくれました。テニス、バドミントン、ソフトテニス――競技を問わず、本気で冬のパフォーマンスを維持したいなら、90095 中綿Vブレーカーは投資する価値のある逸品です。
冷え込む朝のコート、バッグからこれを取り出して袖を通す瞬間。その「勝てる暖かさ」をぜひ体感してみてください。


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