【実打レビュー】アストロクス99プロの使用感は?桃田選手モデルの進化と3U/4Uの選び方を徹底解説

未分類

バドミントン界の至宝、桃田賢斗選手。彼がコートで見せる、あの相手の懐を深く抉るようなスマッシュや、繊細極まりないヘアピンショット。そのプレーを支え、共に高みを目指すために開発されたのがアストロクス99プロです。

しかし、このラケットを手にする前に、誰もが一度は躊躇するはず。「自分に扱えるだろうか?」「前作と何が違うのか?」と。今回は、実際にコートでシャトルを打ち込み、その「呼吸」を感じ取ったリアルな体験談をベースに、この「怪物ラケット」の正体を紐解いていきます。


期待を裏切らない「球持ち」の進化

アストロクス99プロを手に取って最初に感じるのは、フレーム上部に搭載された「パワーアシストバンパー」の重厚感です。しかし、いざシャトルを捉えると、想像していた「硬さ」とは異なる感覚に驚かされます。

前作のアストロクス99が、当たった瞬間に弾き飛ばす「剛」のイメージだとしたら、今作のアストロクス99プロは、シャトルを一度フェイス全体でグッと掴み、そこから一気に押し出すような「柔と剛の融合」を感じます。

新設計のグロメットがストリングの可動域を広げているおかげか、ミスヒットした際の手への衝撃が驚くほどマイルドになっています。スイートスポットが広がったことで、苦しい体勢からのクリアも、以前より粘り強く奥まで飛ばせるようになりました。

スマッシュの質感:鋭く沈み、重く響く

攻撃面において、このラケットは真価を発揮します。フルスイングした際のスマッシュは、単に速いだけでなく「重い」のです。

実際に打ってみて実感したのは、打球の「角度」の付けやすさです。ヘッドヘビー特有の遠心力が、インパクトの瞬間にシャトルを鋭角に沈めてくれます。相手のラケットを弾き飛ばすような破壊力がありながら、球持ちが良い分、コースを突く繊細なコントロールも同居しています。

ただし、その代償として「腕への負担」は確実に存在します。特に3Uモデルは、連続して打ち続けるには相当の筋力と、何より正しい打点でのインパクトが求められます。

3Uと4U、あなたはどちらの「牙」を選ぶか?

多くのプレーヤーを悩ませるのが重量の選択です。今回のテストでは両方を使い分けましたが、その性格は驚くほど異なります。

  • 3Uモデル(約88g):シングルスで一撃必殺を狙うなら、迷わずこちらです。一度振り切ってしまえば、ラケット自体の重みが勝手にシャトルを運んでくれます。ただし、ダブルスの速いドライブ合戦では、一歩遅れるとリカバリーが困難になる「諸刃の剣」でもあります。
  • 4Uモデル(約83g):アストロクス99プロの良さを残しつつ、操作性を確保した「万能型」です。ダブルスでのレシーブや、ショートサービスからの素早い展開にも対応しやすく、多くの一般プレーヤーにとっての正解はこちらにあると感じました。

使ってわかった「理想と現実」

正直に言いましょう。アストロクス99プロは、決して「楽をさせてくれるラケット」ではありません。シャフトは硬く、ヘッドは重い。体調が悪い日や足が止まった瞬間に、その重さは牙を剥きます。

しかし、しっかりと足を踏み込み、正しいスイングで捉えた時のあの「グチャッ」とシャトルを潰すような感触は、他のラケットでは決して味わえません。

結論:このラケットが向いている人

アストロクス99プロは、自分の限界を一段階引き上げたいと願う、ストイックなプレーヤーのための武器です。

  • スマッシュでコートに穴を開けるような重さを求めている人
  • 単なる弾きではなく、自分の意思を乗せる「ホールド感」を重視する人
  • 桃田選手のような、粘り強くも鋭いプレースタイルに憧れる人

もしあなたが、自分のパワーを100%シャトルに伝えきれていないと感じているなら、アストロクス99プロはその解答を導き出してくれるはずです。コートに立つたび、その「白」や「赤」のフレームが、あなたの闘争心に火をつけてくれることでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました