テニス界で不動の人気を誇るヨネックスのストリング。その中でも「ポリツアー」シリーズは、多くのトッププロが信頼を寄せる名作揃いです。今回、そのラインナップに新たに加わったポリツアーフォースを、実際に1ヶ月間使い込んでみました。
「定番のポリツアープロと何が違うのか?」「パワー系ガットは扱いきれるのか?」といった疑問に対し、実際にコートで感じた生の声をお届けします。
期待を裏切らない「掴んで弾く」新感覚の正体
ポリツアーフォースを手に取ってまず驚いたのは、その質感です。表面は滑らかですが、指で押すと芯の強さを感じます。実際に打ってみると、インパクトの瞬間にボールがガットにグッと沈み込む「ホールド感」が非常に強い。
これまでポリツアープロを使用してきた私にとって、この「食いつき」は衝撃的でした。ポリツアープロが「素直でクリアな打球感」だとするなら、ポリツアーフォースは「一度ボールをキャッチしてから、バネのように射出する」感覚です。スイングを速めれば速めるほど、そのパワーが爆発的に伝わり、ベースライン際で急激に沈むエグいショットが連発できました。
体感レビュー:ショット別のリアルな感想
ストローク:攻撃的なスピードボールが楽に打てる
最も恩恵を感じたのは、追い込まれた場面でのカウンターです。少し打点が遅れても、ポリツアーフォースの持つ反発力がボールを押し返してくれます。丸型断面でありながら、ストリングの動き(スナップバック)が非常にスムーズで、意識せずとも自然に順回転がかかるため、コート内に収まる安心感が違います。
ボレー&タッチ:柔らかさがもたらす繊細なコントロール
パワー系ガットと聞くと、ボレーが飛びすぎてしまう懸念がありましたが、良い意味で裏切られました。ホールド感が強いため、ドロップショットや角度をつけるボレーなど、繊細なタッチが驚くほどやりやすい。ガットがボールを「持っている」時間が長いため、狙ったコースへの微調整が効くのです。
サーブ:球威の底上げを実感
フラットサーブでは、インパクト時の「パチン!」という乾いた音と共に、手元にしっかりとした手応えが残ります。セカンドサーブのスピンも、ガットの食いつきのおかげで跳ね上がりが良くなり、サービスキープの確率が目に見えて向上しました。
ポリツアープロとの決定的な違い
多くのユーザーが迷うポイントですが、両者は似て非なるものです。
- 打球感: ポリツアープロは硬すぎず柔らかすぎずの「標準」ですが、ポリツアーフォースはより「粘り」があります。
- パワー: 圧倒的にポリツアーフォースに軍配が上がります。非力な方や、ポリでも楽に飛ばしたいなら間違いなくこちら。
- 維持性能: 驚いたのがテンション維持率です。2週間毎日打っても、打球感が急激に変化することなく、初期の「コシの強さ」が長く続きました。
結論:どんな人が使うべきか?
ポリツアーフォースは、以下のような悩みを持つプレーヤーにとっての救世主となるでしょう。
- 「ポリは硬くて腕が痛くなる」と敬遠していた方:ポリツアーフォースの柔軟性は、ポリ初心者にも優しく設計されています。
- ストロークで打ち負けたくないアグレッシブな方:自分から打っていった時の爆発力は、一度味わうと病みつきになります。
- コストパフォーマンスと性能を両立したい方:頻繁に張り替えられないサンデープレーヤーにとって、このテンション維持性能は大きなメリットです。
ヨネックスが満を持して送り出したポリツアーフォース。単なる「飛ぶガット」ではなく、「コントロールできるパワー」を手に入れたいなら、次の張り替え候補に加える価値は十分にあります。あなたのテニスが、この一本で劇的に攻撃的になるかもしれません。


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