「もっとエッジを立てたい」「ハイスピードで板が暴れるのを抑えたい」そう願うカービングジャンキーやフリーライディング好きにとって、ヨネックス ECLIPSION BOAは避けては通れない存在です。
私自身、これまで数多くのハードフレックスブーツを履き潰してきましたが、ヨネックス ECLIPSION BOAに足を入れた瞬間の「あ、これは異次元だ」という感覚は今でも忘れられません。今回は、実際に雪山でハードに使い倒して分かった、カタログスペックだけでは見えてこないリアルな使用感を深掘りします。
圧倒的なホールド感が生む「攻めの滑り」
ヨネックス ECLIPSION BOAを語る上で外せないのが、足首をガッチリと固定するダブルBOAシステムとインナーハーネスの相乗効果です。
多くのブーツでは、強く締め上げると足の甲が痛くなったり、逆に血が止まるような圧迫感を感じることがありますが、ヨネックス ECLIPSION BOAは違います。面で包み込むようなホールド感があり、かかとが1ミリも浮かない安心感があります。この「かかとが浮かない」という一点だけで、バックサイドのターンがどれほど楽になることか。板へのパワー伝達がダイレクトになり、氷のようなハードパックされたバーンでも、エッジが雪面に深く突き刺さる快感を味わえます。
パワークッションプラスが膝への衝撃を「無効化」する
ヨネックスのお家芸とも言える「パワークッションプラス」の恩恵は、午後の荒れたバーンで顕著に現れます。
ヨネックス ECLIPSION BOAのソールに仕込まれたこの素材は、卵を落としても割れずに跳ね返るという驚異の衝撃吸収性を誇ります。実際に滑ってみると、不整地でのバタつきや着地の衝撃が、足裏で「トスッ」と吸収されるのが分かります。以前は1日滑ると膝に疲労が溜まっていましたが、ヨネックス ECLIPSION BOAに変えてからは、ラスト一本まで集中力を切らさずに攻められるようになりました。
気になるサイズ感とフレックスの「正体」
「ヨネックス ECLIPSION BOAは硬すぎる」という声をよく耳にしますが、個人的な感想は少し異なります。確かにフレックスは10段階中8〜9程度のハード設定ですが、決して「曲がらない棒」ではありません。
むしろ、必要な分だけ粘り強くしなってくれる、コシのある硬さです。サイズ感については、日本メーカーらしく日本人の足型にフィットする設計ですが、インナーの密度が濃いため、最初はかなりタイトに感じます。しかし、3日ほど滑り込めば自分の足の形に完全に馴染み、オーダーメイドのようなフィット感に化けます。安易にサイズアップするより、ジャストサイズを選んで「育てる」のが正解です。
結論:このブーツはあなたの限界を引き上げる
ヨネックス ECLIPSION BOAは、万人向けの優しいブーツではありません。低速で流すだけなら、そのスペックは宝の持ち腐れになるでしょう。
しかし、自分の限界速度を引き上げたい、もっと深く鋭いターンを描きたいという情熱があるなら、ヨネックス ECLIPSION BOAは最高の武器になります。一度このレスポンスの速さを体感してしまうと、もう他のブーツには戻れません。次のシーズン、ゲレンデで一段上の景色を見たいなら、足元をヨネックス ECLIPSION BOAに委ねてみてはいかがでしょうか。


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