「久しぶりにテニスをしようとバッグからラケットを取り出したら、グリップがボロボロと崩れて手に黒いカスがつく……」
「新しいテープに巻き替えようと剥がしてみたけど、粘着剤がこびりついてベタベタが取れない!」
テニスプレーヤーなら誰もが一度は経験するこの悩み。実は、剥がし方のコツを知っているだけで、その後のメンテナンスの手間が劇的に変わります。今回は、私が長年のプレー経験で培った「綺麗に剥がす裏ワザ」と、不快なベタベタを解消する具体的な方法を詳しくお伝えします。
まず確認!あなたが剥がしたいのは「どっち」のテープ?
テニスのグリップには2つの種類があります。ここを間違えるとラケットの握り心地が台無しになってしまうので、まずは自分のラケットの状態を確認しましょう。
- オーバーグリップ(上に巻く薄いテープ):多くの人が「グリップテープ」と呼ぶのはこちらです。消耗品なので、1〜2ヶ月に一度は交換します。
- 元グリップ(リプレイスメントグリップ):ラケットのフレームに直接巻かれている厚手のクッションテープです。これは数年に一度、あるいはクッション性が死んでしまった時にだけ交換します。
初心者にありがちな失敗が、オーバーグリップを剥がすつもりが、劣化して一体化してしまった元グリップまで勢いよく剥がしてしまうこと。ラケットの角が指に当たって痛い思いをする原因になるので、慎重に剥がし始めましょう。
【実践】グリップテープの正しい剥がし方
ボロボロになったテープを綺麗に剥がすには、「方向」と「力加減」が重要です。
エンドテープを慎重に剥がす
まずは一番上(シャフト側)で止めている黒などのテープを剥がします。ここで無理やり引っ張ると、ラケットの塗装が剥げてしまうことがあります。爪で少しずつ浮かせてから、ゆっくりと一周剥がしましょう。
巻き終わりから「ゆっくり、かつ一気に」
基本は、巻き終わりからグリップエンド(底)に向かって、斜めにくるくると解いていきます。
体験から学んだコツですが、乾燥してカサカサになっている場合は、少し力を込めて一貫したスピードで剥がすと、細かいカスが飛び散りにくくなります。逆に、湿ってヌルヌルしている場合は、下地の元グリップを傷めないよう「超スロー」で剥がすのが正解です。
【難所】剥がした後の「ベタベタ・残りカス」を取る裏ワザ
古いテープを剥がした後、元グリップの表面に「糊(のり)」が残ってしまうのが一番のストレスですよね。そんな時に役立つアイテムがこちらです。
1. 軽い汚れには「消しゴム」
文房具の消しゴムは最強の掃除道具です。ベタついた部分を軽くこするだけで、粘着剤が消しカスと一緒にポロポロと落ちていきます。元グリップの素材を傷めにくいので、まずはこれを試してください。
2. 広範囲のベタつきには「アルコール」
除菌アルコールを染み込ませたウエス(古布)で拭き取ると、粘着成分が分解されてスッキリします。ただし、一箇所に大量にかけすぎると元グリップの劣化を早めるので注意しましょう。
3. 頑固な癒着には「シール剥がし剤」
どうしても取れない場合は、コクヨ シールはがしのような専用剤が便利です。液ダレしにくいムースタイプを選ぶと、ラケットの隙間に液体が入り込むのを防げます。
放置は厳禁!グリップ交換の「替え時」サイン
「まだ打てるから」と古いグリップを使い続けるのは、実は上達を妨げる大きな原因になります。
- 滑りやすくなったら:知らず知らずのうちにラケットを強く握り込みすぎて、エルボーサポーターが必要になるようなテニス肘を引き起こすリスクがあります。
- 手が黒くなる・臭いがする:これは手汗を吸った雑菌が繁殖している証拠です。そのまま放置すると、土台の元グリップまで腐食し、ラケットそのものの寿命を縮めます。
理想は、週に一度のプレーなら2ヶ月以内、夏場なら1ヶ月での交換です。常にしっとりとしたグリップ力を維持することで、リラックスしたスイングが可能になります。
次に剥がす時を楽にする「ひと工夫」
次回の交換をスムーズにするために、新しいテープを巻く前に「仕込み」をしておきましょう。
- ベビーパウダーを薄く塗る:元グリップにジョンソン ベビーパウダーを薄く叩いておくと、オーバーグリップとの癒着を劇的に防げます。
- アンダーラップを活用する:元グリップを絶対に汚したくない場合は、アンダーラップを一周巻いてからグリップテープを重ねるのがプロの現場でも行われるテクニックです。
グリップは、プレーヤーとラケットを繋ぐ唯一の接点。メンテナンスを習慣にして、常に最高のパフォーマンスを引き出しましょう!


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