「ラケットを買い替えたばかりなのに、なぜか打球が飛ばない」「ボレーの瞬間にボールが滑る気がする」……そんな悩みを感じたことはありませんか?実は、ソフトテニスにおいてラケット以上に打球感を左右するのが「ガット(ストリング)」です。
私自身、中学時代は「切れるまで使うのが当たり前」と思っていましたが、初めて適切なガットに張り替えた際、まるで自分の技術が一段上がったかのような感覚に驚きました。今回は、あなたのプレースタイルを最大化させるためのガット選びの極意を、私の競技・指導体験を交えて余すことなくお伝えします。
自分に合うソフトテニスガットを選ぶ3つの基準
ガット選びは「構造」「太さ」「テンション」の3軸で決まります。ここを間違えると、どんなに高級なラケットを使っても宝の持ち腐れになってしまいます。
1. 構造の違いを体感で理解する
まずは「弾き」か「食いつき」か、自分の好みをはっきりさせましょう。
- モノフィラメント(反発・弾き): 芯がしっかりしており、「パチーン」と直線的に弾く感覚。スピードボールで攻めたい人向けです。
- マルチフィラメント(食いつき・柔らかさ): 細い繊維を束ねた構造。打球時に「グニュッ」とボールを掴む感覚があり、コントロール性能と肘への優しさに優れています。
2. ゲージ(太さ)で変わるボールの伸び
たった0.01mmの差で、プレーの質は劇的に変わります。
- 細い(1.25mm以下): 軽い力で飛び、スピンもかかりやすい。ただし、パワーヒッターが使うとすぐに切れてしまうのが難点。
- 太い(1.30mm以上): 打球が安定し、耐久性も抜群。パワー自慢の選手がフルスイングしても安心です。
3. テンション(張りの強さ)の目安
- 中学生・初心者(23〜26ポンド): ガットがたわむ力を利用して、楽に遠くへ飛ばす設定です。
- 中上級者(27〜30ポンド以上): ボールの飛びを抑え、自分のスイングスピードで飛距離をコントロールする玄人向けの設定です。
【ポジション別】プロやコーチも推す鉄板ガット
ポジションによって求められる役割が違う以上、ガット選びも変わって当然です。
【前衛向け】一瞬のボレーで仕留める「弾き」のモデル
前衛に求められるのは、ネット際での反応速度。相手の強打に負けず、瞬時に弾き返す性能が必要です。
私のおすすめは、圧倒的な弾きを誇るヨネックス V-SPARKです。また、ミズノ派の方にはミズノ モノファイバースピードも外せません。
- 体験メモ: 実際にこれらを使うと、ローボレーの際に「あと数センチ」届かなかったボールが、鋭く相手コートに突き刺さるようになります。
【後衛向け】深いコースを突き刺す「粘り」のモデル
後衛はベースライン付近からの打ち合いで、アウトにならない絶妙なスピン量と深さが求められます。
特殊コーティングでボールを掴むゴーセン ガムゾーンや、ドライブの掛かりが抜群なヨネックス S-FANGが最強の相棒になります。
- 体験メモ: ガムゾーンを初めて使った際、フルスイングしてもベースラインギリギリでボールが「落ちる」感覚に感動しました。
【初心者向け】まずはこれ!失敗しない万能ガット
「何を選べばいいか全くわからない」という方は、業界のスタンダードから入りましょう。
不動の人気を誇るゴーセン テックガット5300や、バランス型のヨネックス サイバーナチュラル シャープなら間違いありません。
【体験談】ガットの寿命は「切れるまで」じゃない!
多くの学生プレーヤーが陥る罠、それが「ガットは切れるまで放置」という習慣です。実は、ガットの賞味期限は非常に短いのです。
張り替え時期の真実
理想は**「3ヶ月に1回」**。
見た目に変化がなくても、ガットの素材であるナイロンは刻一刻と酸化し、弾力を失います。週に何度も練習する現役選手なら、2ヶ月も経てばテンションは緩み、本来の性能は失われています。
劣化したガットのサイン
- 「以前よりボールが飛ばなくなった」
- 「打球音が鈍く、ペチッという音がする」
- 「手首や肘にピリピリとした振動が残る」
これらを感じたら、技術のせいではなくガットのせいです。大会の1週間〜10日前に張り替えるのがベスト。前日の張り替えは打球感が変わりすぎてミスを招くため、避けるのが賢明です。
まとめ:自分の「気持ちいい」を形にしよう
ソフトテニスは繊細な感覚のスポーツです。自分にとって「気持ちいい」と思えるガットに出会えると、コートに立つのがもっと楽しくなります。
もし迷ったら、ショップの店員さんに「前衛で、もっとボールを弾かせたい」「後衛で、ドライブをしっかりかけたい」と、具体的に相談してみてください。その一歩が、あなたのテニス人生を変える一打に繋がります。
さらに詳しいガットの比較や、最新のハイブリッド設定について知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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