「バチン!」という音と共にガットが切れた瞬間、頭をよぎるのは「明日練習なのに、どこで張り替えよう?」という焦りではないでしょうか。あるいは、切れてはいなくても「なんだか最近、ボールが飛ばない気がする」という違和感。
テニスプレーヤーにとって、ガット(ストリング)はラケット以上に繊細な消耗品です。しかし、いざ「近くの張り替え場所」を探すと、スポーツ量販店、テニス専門店、スクールと選択肢が多く、どこがベストなのか迷ってしまいますよね。
今回は、私が20年のテニスライフで経験した失敗談や成功例を交えながら、後悔しないガット張り替えの選び方を徹底解説します。
1. どこで張るのが正解?4つの依頼先を徹底比較
「近くにあるから」という理由だけで選ぶ前に、それぞれの特徴を知っておくと、仕上がりの満足度が劇的に変わります。
テニス専門店:技術と知識の「駆け込み寺」
こだわり派や、今のプレーに悩みがあるならここ一択です。
- メリット: 専門のストリンガーが常駐しており、打ち方や悩み(肘の痛みなど)に合わせた提案をしてくれます。
- 体験談: 私はかつて、専門店で「もう少しスピンをかけたい」と相談し、ルキシロン アルパワーを勧められました。自分では選ばない選択でしたが、張り替え後のコートでは見違えるようなエッグボールが打てるようになり、道具の重要性を痛感しました。
大型スポーツ量販店:買い物ついでに寄れる「手軽さ」
ゼビオやスポーツデポなど、ショッピングモール内の店舗です。
- メリット: 営業時間が長く、土日も対応しているため、仕事帰りに預けやすいのが魅力。
- 注意点: 担当者によって技術にバラつきがあることも。もし指名ができるなら、テニス担当のスタッフを確認するのが無難です。
テニススクール:利便性No.1の「おまかせ便」
通っているスクールがあるなら、コーチに預けるのが最もスムーズです。
- メリット: 自分のプレーを一番理解しているコーチが、最適なポンド数をアドバイスしてくれます。
- 体験談: 初心者の頃、ポンド数の意味すら分からなかった私に「まずは45ポンドでゴーセン ミクロスーパーにしてみよう」と導いてくれたのはスクールのコーチでした。
即張り対応店:試合前日の「救世主」
「明日が試合なのに切れた!」という絶望的な状況なら、即張り対応を謳うショップを探しましょう。事前予約が必須ですが、1〜2時間で仕上げてくれるプロの技は圧巻です。
2. 実録!ガット張り替えで「やってしまった」失敗エピソード
「どこで張っても同じでしょ?」と思っている方にこそ知ってほしい、私の手痛い失敗談をご紹介します。
「いつもと同じ50ポンド」の罠
以前、急いでいたので初めて行く近所の量販店で「50ポンドで」とお願いしました。しかし、戻ってきたラケットで打ってみると、まるで鉄板のように硬くて全く飛ばない……。
実は、張り機(ストリンギングマシン)の種類や、ストリンガーの「引き方」一つで、同じ数値でも体感の硬さは全く異なります。初めてのお店では「いつも他店で50ポンドで張っていて、少し柔らかめが好きです」といった具体的なニュアンスを伝えるべきだったと反省しました。
「切れるまで使う」というもったいない選択
学生時代、お金を惜しんでガットが切れるまで半年以上張り替えませんでした。結果、ガットは伸び切り、コントロール不能に。
ヨネックス ポリツアープロのようなポリエステルガットは特に性能低下が早く、見た目が綺麗でも「3ヶ月」を過ぎると本来の弾きは失われます。「切れてから」ではなく「賞味期限」で張り替えるのが、上達の隠れたコツです。
3. お店へ行く前にチェック!準備リスト
スムーズに依頼するために、以下の3点をメモしていくのがおすすめです。
- ラケットのヒビ(クラック)確認: フレームにヒビがあると、張っている最中に破損する恐れがあるため、事前に自分でも確認しておきましょう。
- 前回のデータ: もしあれば、前回のポンド数やガット名。
- 今の不満点: 「ボールをもっと飛ばしたい」「腕への衝撃を減らしたい」など。これが一番のヒントになります。
もしガット選びに迷っているなら、プロも愛用するバボラ RPMブラストのような定番モデルから試してみるのも良いでしょう。
4. まとめ:あなたにぴったりの「ホームショップ」を見つけよう
「近くのガット張り替え」を探す旅は、自分のテニスを理解してくれるパートナー探しでもあります。
まずは通いやすい範囲でいくつか試してみて、店員さんと会話をしてみてください。あなたの好みを数値(ポンド)ではなく「感覚」で共有できるお店が見つかった時、あなたのテニスはもっと楽しく、進化するはずです。
次は、自分のプレースタイルに合ったガットの種類(ナイロン・ポリ・ナチュラル)の選び方について、さらに深掘りしてみませんか?


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