「買ったばかりのラケットだけど、使ってみたらグリップが細すぎて力が入りにくい」「長年使っているけれど、実はもう少し細い方が自分に合っているのではないか」……。
テニスを続けていると、一度はぶつかるのがグリップサイズの悩みです。グリップの太さは、ショットの安定性だけでなく、テニス肘や手首の怪我にも直結する重要な要素。今回は、私がこれまでに試行錯誤してきた実体験を交えつつ、ラケットを買い替えずにグリップサイズを変更する具体的な方法をご紹介します。
1. グリップを【太くする】方法:安定感を求めて
一般的に、グリップを太くすると「面が安定し、打ち負けにくくなる」というメリットがあります。一方で、やり方を間違えると「角が消えて面の向きが分からなくなる」という落とし穴も。
オーバーグリップの2重巻き(手軽さNo.1)
最も簡単なのが、今あるグリップの上にもう1枚オーバーグリップを重ねる方法です。
- 体験談: 私も最初はこれを試しました。数分で終わる手軽さは魅力ですが、正直なところ「握り心地がフカフカしすぎて、どこが角(エッジ)なのか分からない」という感覚に。ボレーの時に面がどこを向いているか不安になり、結局すぐにやめてしまいました。
- おすすめ: とにかく安く、今すぐ試したい人向け。
熱収縮チューブ(グリップアップテープ)の活用
本格的にサイズを上げたいなら、熱収縮チューブ一択です。
- 手順: 元グリップ(リプレイスメントグリップ)を一度剥がし、キモニー グリップアップテープのような専用チューブをシャフトに通してヒートガンやドライヤーで熱します。その上から再び元グリップを巻きます。
- 体験談: 実際にやってみると、2重巻きとは比較にならないほど「角」がしっかり残ります。まるで最初からそのグリップサイズだったかのような一体感。ただし、グリップ側に数グラム重さが加わるため、ラケットのバランスが少し手元寄り(トップライト)に変わります。この「操作性の向上」をメリットと感じるか、スイングが軽くなりすぎたと感じるかが分かれ目です。
2. グリップを【細くする】方法:操作性と繊細さを求めて
実は、太くするよりも細くする方が難易度は高めです。ラケットの「芯」そのものを削るわけにはいかないからです。
極薄リプレイスメントグリップへの交換
元々巻いてある標準的な厚み(約1.5mm〜1.8mm)のグリップを、キモニー テクニレザーやプリンス レジソフトのような極薄タイプに変更します。
- 体験談: これだけで0.5サイズ分くらいは確実に細くなります。レザーグリップに変えると、よりダイレクトに打球感が伝わるようになり、手のひらの中でラケットを転がすような繊細なタッチがやりやすくなりました。
- 注意点: クッション性が犠牲になるため、オフセンターで打った時の衝撃は強くなります。私はこれで一度手首を痛めかけたので、振動吸収性の高いオーバーグリップを併用するなどの工夫が必要だと感じました。
元グリップを外してオーバーグリップのみにする(非推奨)
「究極に細くしたい」と、元グリップを完全に外してオーバーグリップを2枚ほど巻く人もいますが、これはおすすめしません。
- 体験談: 試してみましたが、5分で手が痛くなりました。下地のプラスチックやカーボンが硬すぎて、衝撃が逃げ場を失います。また、角が鋭利になりすぎてマメができやすくなるというデメリットもありました。
3. 究極の選択:プロによる「グリップチューンナップ」
自分でやる限界を感じたら、専門ショップへの依頼も検討すべきです。
- ショップ依頼のメリット: テニスラケット カスタマイズを行う専門店では、ウレタン成型をやり直したり、パレットと呼ばれるパーツを交換したりしてくれます。
- 体験談: 以前、どうしても気に入っている廃盤モデルのサイズが合わず、プロに加工を依頼しました。数千円の費用はかかりましたが、完璧な八角形が維持されたままサイズダウンでき、重量バランスまで指定通りに調整してもらえました。「道具に迷いがない」という状態が、これほどメンタルに良い影響を与えるとは思いませんでした。
まとめ:自分に合ったサイズの確認方法
理想のグリップサイズは、グリップを握った時に「薬指と手のひらの間に、反対の手の人差し指が1本ちょうど入るかどうか」が目安と言われています。
しかし、手の大きさやプレースタイル(スピン派かフラット派か)によって正解は人それぞれです。迷ったら、まずは**「細めのサイズを買って、チューブやグリップの厚みで太くする」**のが失敗しないコツ。なぜなら、物理的に細くする加工よりも、太くする加工の方が元の打球感を損なわずに行いやすいからです。
まずはオーバーグリップテープの厚みを変えるところから、自分だけの「シンデレラフィット」を探してみてはいかがでしょうか。
次にお手伝いできることはありますか?
例えば、今回紹介したチューブの具体的な取り付け手順の解説や、手の大きさに合わせた推奨グリップサイズの計算など、さらに深掘りした情報を提供することも可能です。


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