久しぶりにテニスを再開しようと、クローゼットの奥から「かつての相棒」を取り出したあなたへ。その10年前のラケット、実は見た目以上に中身が別物になっているかもしれません。
「まだ綺麗だし、ガットを張り替えれば使えるだろう」そう思うのは自然なことです。しかし、現代のテニス界において10年という歳月は、ラケットを「骨董品」に変えてしまうのに十分な時間でした。本記事では、10年前のモデルを使い続けるリスクと、最新モデルに持ち替えた時に感じる「衝撃の差」を、実体験ベースで紐解きます。
1. 10年前のラケットは「現役」で使えるが、推奨しない理由
結論から言えば、10年前のラケットでボールを打つことは可能です。しかし、以下の3つの観点から、無理に使い続けることはおすすめしません。
- 素材の「へたり」と反発力の低下カーボン素材そのものは丈夫ですが、それをつなぎ合わせている樹脂(レジン)は確実に劣化します。10年経ったラケットは、一見シャキッとしていても、打球時のパワーロスが激しく、本来の性能の6割程度しか発揮できていないことが多々あります。
- パーツの寿命と加水分解ストリングを通すプラスチック部品「グロメット」は、経年劣化でカチカチに硬くなっています。いざガットを張ろうとした瞬間に、パキッと割れてしまうトラブルが非常に多いのです。
- 「腕への優しさ」の決定的な差ここ10年で最も進化したのは「振動吸収技術」です。10年前のモデルは、今のモデルに比べて打球時の不快な微振動がダイレクトに肘や肩に伝わります。
2. 【体験談】最新ラケットに持ち替えて分かった「衝撃の変化」
私自身、2016年頃に愛用していたバボラ ピュアドライブから、最新の現行モデルに持ち替えた一人です。コートに立って数球打っただけで、その差に言葉を失いました。
「魔法のようにボールが飛ぶ」
昔のラケットは、スイートスポットを外すと露骨にボールが失速し、ネットにかかる恐怖がありました。しかし、最新のヨネックス EZONEなどは、オフセンターで打ってもラケットが勝手に「仕事」をしてくれます。自分の筋力が落ちたことを道具がカバーしてくれる感覚、これは感動モノです。
「翌日の肘・肩の疲れが嘘みたいに軽い」
10年前は「テニスは疲れるもの」と思っていましたが、それは道具のせいでもありました。最新のウィルソン ウルトラシリーズなどに搭載された振動減衰素材は、不快な衝撃をカットしてくれます。週末に3時間プレーしても、翌朝の肘の違和感が劇的に減ったのは、年齢のせいではなくテクノロジーの恩恵だと確信しました。
3. 2016年前後の「名器」を今使うなら、これだけは注意
もし、どうしても当時の相棒、例えばウィルソン プロスタッフ 97の黒白赤モデルや、ヘッド スピードといった名器で再開したいなら、最低限のメンテナンスは必須です。
- グリップテープは即交換: 加水分解でボロボロになったグリップは、握った瞬間に手に黒い粉が付きます。まずはヨネックス ウェットスーパーグリップなどの新しいテープを巻きましょう。
- ガットの張り替えは「義務」: 10年放置されたガットは、もはや「鉄線」です。そのまま打てば一発でテニス肘になるリスクがあります。
4. 10年ぶりに買い替えるなら?失敗しない「現代の基準」
今、ショップに行くとあまりの種類の多さに驚くはずです。もし迷ったら、現代のスタンダードである「黄金スペック(300g / 100平方インチ)」を選べば間違いありません。
より「しなり」や打球感を重視するならヨネックス パーセプト、スピンとパワーの両立ならバボラ ピュアアエロ。そして、10年前の感覚を残しつつ最新の優しさを享受したいならウィルソン シフトなどが面白い選択肢になります。
まとめ:新しい相棒で、テニス人生の第2章を
道具の進化は、決して「楽をするため」だけのものではありません。「怪我をせず、長く、楽しくテニスを続けるため」にあるのです。10年という節目を機に、今の自分に合った最新のラケットを手に取ってみてください。かつての全盛期よりも、もっとテニスが好きになるはずです。
まずはスクールのレンタルラケットや試打用ラケットで、その「10年の進化」を体感することから始めてみませんか?
次に私ができること:
「あなたのプレースタイルに合わせた、最新のおすすめラケット3選を具体的に提案しましょうか?」


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