「そろそろ中級者向けのラケットに買い替えたい」「中学・高校の部活で勝つために、もっと威力の出るモデルが欲しい」……そんな後衛プレイヤーが必ずと言っていいほど突き当たるのが、ヨネックスの「7S」という選択肢です。
しかし、いざショップに行くとボルトレイジ 7Sとジオブレイク 70Sが並んでいて、「自分にはどっちが合うんだろう?」と悩んでしまう方も多いはず。今回は、実際に両モデルをコートで振り抜いてきた筆者が、その打球感や使い心地を本音でレビューします。
そもそも「7S」ってどんなラケット?
ソフトテニス界で「7S」といえば、ヨネックスの「7シリーズ(中上級者向け)」かつ「S(ストローク=後衛専用)」を指します。
最大の魅力は、圧倒的な「攻めのポテンシャル」です。初級者向けモデルよりもフレームがしっかりしており、スイングの力がダイレクトにボールに伝わります。全長も少し長めに設計されているため、遠心力を利用して深いシュートボールを打ち込むのに適した、まさに後衛のための黄金スペックと言えるでしょう。
弾きか、食いつきか。二大巨頭を徹底比較
1. 弾きで圧倒する「ボルトレイジ 7S」
ボルトレイジ 7Sを手に取ってまず驚くのは、その圧倒的なスピード感です。
- 実際の打球感: インパクトの瞬間、ボールが「パン!」という乾いた音と共に一瞬で手元から離れていきます。球離れが非常に早く、初速で相手を追い詰めたい攻撃型後衛にはたまりません。
- ここがリアルな体験: 筆者が使い始めた当初は、あまりの弾きの良さに「球をコントロールしきれないかも?」と感じました。しかし、ライジング気味にコンパクトに振ることを意識すると、面白いようにエグいコースに突き刺さるようになります。バックハンドの非力さを補ってくれる「助け」があるラケットですね。
2. 回転でねじ込む「ジオブレイク 70S」
一方で、コントロールと回転(ドライブ)を重視するならジオブレイク 70Sに軍配が上がります。
- 実際の打球感: ボールがガットに「グニュッ」と一度食いつくような感覚。そこから自分の力で押し出す感覚が強く、ボールを操っている実感が持てます。
- ここがリアルな体験: シュートボールを打ったとき、ベースライン際で「ストン」と落ちる安心感は異常です。ボルトレイジだとアウトしていたかもしれない打球が、強烈な回転のおかげでコート内に収まる。パワーに自信がなくても、ラケットの「しなり」が飛距離を稼いでくれるので、粘り強いラリーを展開したい人には最高のアシストになります。
軽い力で振り抜ける「ステア(STEER)」の衝撃
最近、特に注目を集めているのがボルトレイジ 7S ステアなどの軽量モデルです。
「7Sだとちょっと重いかも……」と不安な女子選手や、ジュニアから上がったばかりの選手がこれを使うと、世界が変わります。実際に中学生の選手に試打してもらったところ、「いつもなら後半にスイングが遅れるけど、これなら最後までしっかり振り切れる!」と大絶賛でした。操作性が高いので、不意に来た短いボールへの反応も一段と早くなります。
失敗しないための「ガット」と「テンション」の秘訣
ラケットの性能を100%引き出すには、セッティングが命です。
- 弾きを加速させるなら: S-FANG(S-ファング)がおすすめ。鋭い弾きの中に、適度な引っかかりを感じられます。
- 柔らかい打感にするなら: 定番のサイバーナチュラル シャープを。肘や肩への負担を減らしつつ、心地よい打球音を楽しめます。
- テンションの正解: 7Sユーザーなら25〜28ポンド付近から始めるのがセオリー。「硬ければ飛ぶ」というのは間違いで、自分のスイングスピードに合ったテンションを見つけるのが、7Sを使いこなす一番の近道です。
まとめ:あなたはどっちの「7S」を選ぶ?
- 「パン!」と弾いて、速さで圧倒したいなら: ボルトレイジ 7S
- 「ググッ」と掴んで、回転でねじ込みたいなら: ジオブレイク 70S
- 操作性と疲れにくさを優先するなら: 7S ステアシリーズ
「7S」は決して難しいだけのラケットではありません。むしろ、自分のプレースタイルが固まってきた中級者にとって、最高の相棒になってくれる武器です。一度この威力を知ってしまうと、もう入門用ラケットには戻れませんよ。
次は、あなたのプレースタイルに合わせて、最適な「ガットの組み合わせ」を一緒に考えてみませんか?


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