テニススクールに通い始めたお子さんが、最初にぶつかる壁。それは「コートに合わせたシューズ選び」ではないでしょうか。特にインドアスクールに多い「カーペットコート」は、公園の地面や学校の校庭とは全く別物です。
「とりあえず運動靴でいいよね?」「オールコート用ならどこでも使えるんでしょ?」
もしそう思っているなら、少しだけ待ってください。私自身、ジュニア選手の成長を間近で見てきた経験から断言しますが、カーペットコートでのシューズ選びを誤ると、上達を妨げるだけでなく、成長期の未発達な足首を痛める原因にもなりかねません。
今回は、ジュニア向けのカーペット専用シューズについて、親御さんが絶対に知っておくべきポイントと、本当に信頼できるモデルを厳選してご紹介します。
なぜ「カーペット専用」が必要?代用が危険な理由
カーペットコートは、その名の通り絨毯のような素材が敷き詰められています。一見柔らかそうに見えますが、実は摩擦抵抗が非常に高いのが特徴です。
外履きのスニーカーや、溝の深いオムニ・クレーコート用のシューズをここで履くとどうなるか。答えは「止まりすぎてしまう」のです。テニス特有の横の動きの際、足がコートに引っかかり、逃げ場を失った衝撃がそのまま足首や膝にかかります。
カーペット専用のテニスシューズは、ソール(底面)が平らに設計されており、適度に「滑る」ことでこの衝撃を逃がしてくれる構造になっています。この「適度なスライディング」こそが、怪我を防ぎ、スムーズなフットワークを生む鍵なのです。
ジュニアの靴選びで重視すべき3つのポイント
1. サイズ感は「欲張りすぎない」
子供の足はすぐに大きくなるので、つい1cm以上大きめのサイズを買いたくなります。しかし、テニスは前後左右に激しく動くスポーツ。靴の中で足が動いてしまうと、マメの原因になったり、踏ん張りが効かなくなります。つま先に5mmから10mm程度の余裕がある状態がベストです。
2. 着脱のしやすさとホールド感
低学年のお子さんなら、迷わずマジックテープ(ベルクロ)タイプを選びましょう。紐をしっかり結ぶのは意外と技術がいります。一方で、力がついてくる高学年なら、足全体を均一に締められる紐タイプがおすすめです。
3. ソールの柔軟性とクッション性
ジュニアの足は骨がまだ柔らかい状態です。大人のように硬すぎるシューズは負担になります。しっかりと地面を蹴れる柔軟性と、着地の衝撃を吸収するクッション性のバランスが取れたブランドを選びましょう。
迷ったらこれ!ジュニア向けおすすめシューズ
実際に多くのジュニアが使用し、指導現場でも評価の高いモデルをピックアップしました。
- ヨネックス パワークッション ジュニア日本人の足型に合わせた設計で、圧倒的な安心感があります。クッション性が高く、初めての専用シューズに最適です。
- アシックス ゲルゲーム ジュニア耐久性が高く、ハードな練習にも耐えられる一足。横ブレに強く、安定感を求めるお子さんに。
- プリンス テニスシューズ ジュニア カーペット用数少ないカーペット専用設計に力を入れているブランド。コートとの相性を最優先するならこちら。
- アディダス バリケード ジュニア海外ブランドらしいスタイリッシュなデザインと、高いホールド力が魅力。足幅が細めのお子さんにフィットしやすいです。
- ミズノ ブレイクショット軽量で動きやすく、価格と性能のバランスが非常に良いモデルです。
最後に:道具選びもテニスの一部
「道具でそんなに変わるの?」と思われるかもしれませんが、足元が安定すると、子供たちの自信に繋がります。滑りすぎて転ぶ怖さや、引っかかって足首がグキっとなる不安がなくなれば、もっとボールに集中できるようになります。
お子さんが「テニスって楽しい!」と笑顔でコートを駆け回れるように。まずは最適なカーペット専用シューズで、その第一歩を支えてあげてください。


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