90年代のテニスシューズと聞いて、あなたはどんな景色を思い浮かべますか?
私が思い出すのは、夏のクレーコートの匂いと、アンドレ・アガシが履いていたあの目が覚めるような「ホットラバ」カラーの衝撃です。今のスマートで軽量なシューズも素敵ですが、当時の「重厚感」と「攻めたデザイン」には、理屈抜きで心躍るものがありました。
今回は、現代のストリートシーンでも再び脚光を浴びている90年代テニスシューズの魅力を、私の実体験を交えながら深掘りしていきます。
1. 90年代、コートを揺るがした「異端児」たちの足元
90年代は、それまでの「テニス=白」という常識が崩れ去った時代でした。その中心にいたのが、ナイキのNike Air Tech Challenge IIです。
私が初めてこのシューズを履いたとき、一番驚いたのはその圧倒的な存在感でした。ビジブルな「Max Air」ユニットと、飛び散るようなグラフィック。今のシューズと比べれば確かに重いのですが、その一歩一歩に感じる確かなクッション性と、周囲の視線を独占するような優越感は格別でした。
他にも、リーボックのPUMP COURTなど、当時は発売されなかった幻のプロトタイプが今になって復刻されるなど、90年代のクリエイティビティは今見ても全く色褪せていません。
2. 実際に履いてわかった「90年代モデル」の真実
「今のテニスで当時の復刻モデルは使えるの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。正直な感想をお伝えします。
- 重さと安定感のトレードオフ: 最近のAsics Gel-Resolutionなどと比べると、やはり本革を多用した当時のモデルは重いです。しかし、その分、足元がガシッと地面に吸い付くような安心感があります。
- 通気性は「時代」を感じる: 正直、今のメッシュ素材には敵いません。夏場のプレーでは少し蒸れますが、それも含めて「当時のプロの苦労」を追体験しているような、不思議な愛着が湧いてきます。
テニスでガッツリ使うのもいいですが、私はあえて「街履き」として楽しむことをおすすめします。デニムやワイドパンツに合わせると、このボリューム感が絶妙なスパイスになるんです。
3. 2026年、いま狙うべき「レトロテニス」の選択肢
今、90年代のディテールを取り入れた新しい動きも加速しています。例えばPrince WIDELITE ADVANCEのように、80~90年代の懐かしいデザインを現代の軽量技術でアップデートしたモデルが登場しており、まさに「良いとこ取り」が可能です。
また、ナイキのAir Tech Challenge IIの復刻版では、あえてミッドソールにヴィンテージ加工を施したモデルもあり、箱から出した瞬間から「あの頃の空気感」を纏うことができます。
まとめ:時代を超えて愛される「個性」を履く
90年代のテニスシューズは、単なる道具ではなく、一つの「表現」でした。
アガシの型破りなスタイルに憧れた人も、これから初めてレトロスニーカーに触れる人も、ぜひ一度そのボリューム感と鮮やかなカラーに足を通してみてください。機能性だけでは語れない、あなたの足元をワクワクさせてくれる何かが、そこには確実にあります。
あなたの思い出の一足や、今気になっている復刻モデルについても詳しく調べてみましょうか?


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