部活動でテニスを始める中学生にとって、ラケットと同じくらい、いや、それ以上に慎重に選んでほしいのが「テニスシューズ」です。私自身、中学時代に「動ければ何でもいい」と安易に考えて、体育館履きのようなシューズでクレーコートに立ち、激しく転倒して膝を擦りむいた苦い経験があります。
成長期の足を守り、コートを縦横無尽に駆け抜けるため。そして何より、テニスを心から楽しむために。現役プレーヤーの視点を交えながら、失敗しないシューズ選びの極意を解説します。
なぜ中学生に「専用のテニスシューズ」が必要なのか?
テニスの動きは、他のスポーツにはない「激しい左右の切り返し」や「急停止」が特徴です。普通のランニングシューズは前進する動きに特化していますが、テニスシューズは横方向への負荷に耐えられるよう、サイドの壁が厚く、靴底(ソール)も硬めに設計されています。
また、中学生は骨や関節がまだ成長の過程にあります。足に合わない靴を無理に履き続けると、外反母趾やシンスプリントといった怪我を招く恐れがあります。だからこそ、「ブランドがかっこいいから」という理由だけで選ぶのではなく、機能性とフィット感にこだわってほしいのです。
迷ったらここ!コートの種類と「アウトソール」の選び方
テニスシューズを選ぶ際、最も重要なのが「どこでプレーするか」です。中学校の部活動でよく使われるコートは主に2種類あります。
1. オムニ・クレー用(砂入り人工芝・土)
多くの中学校のテニスコートはこのタイプです。砂や土の上で滑りすぎないよう、靴底には細かな凹凸(パターン)があります。迷ったらまずはこのタイプを選びましょう。
2. オールコート用(ハード・体育館など)
表面が硬いハードコートや、雨の日の練習で使う体育館に適しています。靴底が平らめで摩擦に強く作られています。
※注意点: 砂の多いオムニコートでオールコート用を履くと、ブレーキが効かずにツルツル滑ってしまい非常に危険です。顧問の先生に、学校のコートがどのタイプか必ず確認しましょう。
失敗しないための「サイズ選び」3つのコツ
つま先に「1cm」のゆとりを
テニスは激しく止まるスポーツです。ピッタリすぎるサイズだと、踏ん張った時に指先が靴の先端に当たり、爪を傷める原因になります。靴を履いて踵を合わせたとき、つま先に指一本分(約1cm)の余裕があるものを選んでください。
「ワイズ(足幅)」を侮らない
日本人の足は幅広・甲高と言われます。どんなにデザインが良くても、横幅が窮屈だと数分で足が痛くなります。ミズノ テニスシューズやアシックス テニスシューズは、幅広モデル(3Eや4E)のラインナップが豊富で、多くの中学生の足に馴染みやすいのが特徴です。
試着は必ず「テニス用ソックス」で
テニス用の靴下は、一般的な靴下よりも厚手に作られています。普通の薄いソックスで試着して「ピッタリ」だと、いざ部活の時に履くとキツくて入らない……なんて悲劇が起こります。
中学生に人気の信頼ブランド3選
実際に多くの部活動生が愛用しており、機能面でも間違いないブランドをご紹介します。
- アシックス テニスシューズフィット感の良さに定評があり、激しいフットワークを支えてくれます。足のホールド感が強く、怪我のリスクを減らしたい方におすすめです。
- ミズノ テニスシューズ「日本人の足を知り尽くしている」と言っても過言ではありません。耐久性が高く、毎日ハードに練習する部活生にとって非常にコストパフォーマンスが高いです。
- ヨネックス テニスシューズ独自の「パワークッション」という技術により、着地時の衝撃を和らげてくれます。カラーバリエーションも豊富で、モチベーションを上げたい初心者に人気です。
まとめ:自分の足が「武器」になる一足を
テニスシューズは、あなたとコートを繋ぐ唯一の接点です。しっくりくる一足に出会えると、今まで追いつけなかったボールにあと一歩届くようになり、プレーが劇的に変わります。
最初は少し硬く感じるかもしれませんが、それが足を支えてくれている証拠です。この記事を参考に、あなたにとって最高の相棒を見つけてください。
次は、シューズと一緒に揃えておきたい「テニス用ソックス」の選び方についても詳しくご紹介しましょうか?


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