「今のラケット、少し軽くて打ち負ける気がする」「もっとエッグボールのような威力のある球を打ちたい」と感じたことはありませんか?
そんな時、新しいラケットに買い替える前にぜひ試してほしいのが、テニス用鉛テープ(バランサー)によるカスタマイズです。たった数グラムの世界ですが、貼る位置によってラケットはまるで別物へと進化します。
今回は、私が数々の試行錯誤を経て辿り着いた、失敗しない「重りの貼り方」とそのリアルな変化を徹底解説します。
なぜ重りを貼るのか?実体験から得られた3つのメリット
カスタマイズを始める前に、重りを追加することで何が変わるのかを整理しましょう。
- 「打ち負け」が激減する:相手の速いサーブや重いストロークに対しても、面が安定し、手元でラケットが暴れなくなります。
- ボールに「重み」が乗る:スイングウェイトが増えることで、同じスイングでもボールを潰す感覚が強まり、バウンド後の伸びが変わります。
- 自分だけの黄金スペックが手に入る:市販のラケットの個体差やバランスの不満を、ミリ単位で調整できるのは最大の醍醐味です。
【場所別】重りを貼る位置と驚くほどの打感変化
重りを貼る位置は、時計の文字盤に見立てて表現するのが一般的です。私が実際に試した際の感覚をベースに紹介します。
3時・9時の位置(フレーム左右)
「面の安定性を高めたいならここ!」
左右に重さを出すことで、スイートスポットが横に広がる感覚があります。オフセンターで打ってしまった時の嫌な振動が減り、特にボレーでの安心感が段違いに向上しました。初心者から上級者まで、まずはここから始めるのが王道です。
12時の位置(トップ)
「破壊的なパワーを手に入れたい人向け」
遠心力が最大化されるため、凄まじい破壊力のショットが打てるようになります。ただ、私の体験ではスイングがかなり重くなり、試合の後半に腕が振れなくなるリスクも感じました。上級者や、筋力に自信がある方におすすめです。
2時・10時の位置(斜め上)
「パワーと振り抜きのベストバランス」
個人的に最も愛用している位置です。12時ほど重すぎず、かつ3時・9時よりもヘッドが自然に走ってくれるため、スピン性能が格段にアップしました。「エッグボールを打ちたい」なら、この位置が最適解かもしれません。
グリップ内部・エンド付近
「操作性を落とさずに重量を稼ぐ」
キモニー リードテープをグリップテープの下に巻く手法です。ラケット全体の重量は増えますが、重心が手元に寄る(トップライトになる)ため、ボレーの取り回しが驚くほど軽快になります。
失敗しない!正しい重りの貼り方4ステップ
雑に貼ってしまうと、プレー中に剥がれて周囲に危険を及ぼすこともあります。以下の手順を推奨します。
- 念入りな「脱脂」:フレームの貼る位置をアルコールやウェットティッシュできれいに拭きます。手の脂がついているとすぐに剥がれます。
- 左右の重量を揃える:精密ばかりを使い、必ず同じ長さ・重さのテープを2枚用意します。0.1gのズレが違和感に繋がります。
- 仮止めでテスト:いきなり本貼りせず、まずはマスキングテープなどで固定して数分打ってみるのがコツです。
- 内側に沿って密着させる:フレームの内側に空気を抜くようにしっかり貼り付けます。ストリング(ガット)に触れないよう注意しましょう。
私が経験した「カスタマイズの落とし穴」
カスタマイズにハマると陥りがちな失敗が「重くしすぎること」です。
かつての私は、「重い方が強い球が打てる」と信じ込み、一気に10g以上追加したことがありました。結果、確かに球は速くなりましたが、肝心のスイングスピードが落ち、スピンがかからずコートに収まらなくなってしまったのです。
カスタマイズの鉄則は**「一度に貼るのは2g〜3gまで」**。少しずつ足していき、自分のスイングスピードが維持できる限界を見極めるのが、成功への近道です。
まとめ:ラケットを自分色に育てる楽しみ
ラケットに重りを貼る行為は、単なる調整ではなく「自分のプレーを見つめ直す作業」でもあります。
まずはヨネックス バランサーのような使いやすい製品を手にとり、3時・9時の位置に2gずつ貼ることから始めてみてください。きっと、次の練習が待ち遠しくなるはずです。
自分だけの「最強の相棒」を作り上げ、コートでその威力を体感しましょう!


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