「最新モデルが出たけれど、4万円近い出費は痛い……」「でも、古いモデルだと性能が劣るんじゃないか?」
テニスラケットの買い替え時期、誰もが一度は直面する悩みです。結論から言えば、テニスラケットは**「型落ち(旧モデル)」が最も賢い選択**になるケースが多々あります。
私自身、競技テニスを20年続け、これまで30本以上のラケットを使い潰してきました。その経験から断言できるのは、型落ちラケットは単なる「安物買い」ではなく、戦略的な「攻めの選択」だということです。
今回は、ネットのスペック表だけでは見えてこない、型落ちラケットを選ぶべき本当の理由と、後悔しないための注意点をリアルな視点で解説します。
【体験談】私が最新モデルではなく「型落ち」を2本買いする理由
テニスにおいて、1本と2本の差は天と地ほどあります。試合中にガットが切れた際、全く同じ感覚で振れるラケットがバッグにある安心感。これは何物にも代えられません。
最新モデルのピュアドライブを1本買う予算があれば、型落ちなら2本揃えられることがよくあります。私が以前、あえて旧型のVCORE 100を選んだ理由は、まさにこれでした。最新版は打球感がマイルドになりすぎており、旧型の「カチッ」とした手応えの方が、私には合っていたのです。
「新しい=自分にとって最高」とは限りません。プロ選手でも、あえて最新テクノロジーを拒み、カラーリングだけ最新にした旧モデルを使い続けることがあるのは有名な話です。
型落ちラケットを選ぶ3つの大きなメリット
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
新作が登場した瞬間に、旧モデルは定価の30〜50%OFFまで値下がりします。浮いた1〜2万円で、ルキシロン 4Gのような高級ガットを数回張り替えたり、テニスシューズを新調したりする方が、トータルのパフォーマンス向上に繋がります。
2. スペックが「枯れている」安心感
最新モデルには、時に実験的なテクノロジーが投入され、前作から劇的に打球感が変わってしまうことがあります。一方、型落ちモデルは既に多くのユーザーによるレビューが出揃っています。「肘に優しい」「スピンがよくかかる」といった評価が確定しているため、ハズレを引くリスクが低いのです。
3. デザインの好みが優先できる
テニスはメンタルスポーツです。最新モデルの派手なデザインよりも、一世代前のウィルソン ブレードの落ち着いたカラーの方が集中できる、という感覚は大切にすべきです。
失敗しないための「型落ち」選びの注意点
もちろん、安ければ何でも良いわけではありません。
- 「新品」であることを確認する:中古品の場合、見た目は綺麗でもカーボンが内部で劣化(へたり)している可能性があります。型落ちを狙うなら、ショップのデッドストック(新品未使用品)を探すのが鉄則です。
- グリップサイズに妥協しない:型落ちセールでは、日本人に多い「G2」サイズから先に売り切れます。「安いからG3で我慢しよう」という妥協は、フォームを崩す原因になります。
- パーツの供給を確認する:あまりに古いモデルだと、バンパー(フレーム保護パーツ)の替えが手に入らなくなります。1世代前(2年前程度の型落ち)までをターゲットにするのが最も安全です。
まとめ:自分の感覚を信じて「賢い」選択を
最新テクノロジーが常にあなたのテニスを救うわけではありません。むしろ、手に馴染んだ感覚と、信頼できる道具を複数持てる余裕こそが、コート上での自信に繋がります。
「型落ちだから恥ずかしい」なんて思う必要は一切ありません。むしろ、コートで旧モデルの名器、例えばEZONE 100の旧色を使いこなしているプレイヤーを見ると、私は「この人は自分のスタイルを分かっているな」と感じます。
スペック表の数字に惑わされず、あなたの財布と右手に最もフィットする一本を選んでください。
次にご希望であれば、あなたのプレースタイルに合わせて、今まさに「底値」で狙い目の型落ちラケットをいくつかピックアップしてご紹介しましょうか?


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