「テニス肘で悩んでいるけれど、競技モデルのような打ち応えも捨てがたい」「とにかく体への負担を減らしたい」そんなプレーヤーたちの救世主として定着したのがウィルソン クラッシュシリーズです。
発売当初、ウッドラケット並みのしなりと、現代ラケットのパワーを両立させた「魔法のラケット」として業界に衝撃を与えたこのシリーズ。今回は、最新モデルを含めた全ラインナップを実際にコートで打ち込み、そのリアルな使用感と、選んで後悔しないためのポイントを忖度なしでレビューします。
実際に打って分かった「クラッシュ」の驚異的なしなりとホールド感
ウィルソン クラッシュを手に取って最初に驚くのは、ボールがストリング面に触れている時間の長さです。
ストローク:厚い当たりで押し込める安心感
フルスイングした際、フレームがグニャリとしなる感覚が手に伝わりますが、不思議とパワーロスを感じません。多くの「しなるラケット」はボールが飛ばなくなりがちですが、ウィルソン クラッシュはしなった後に素早く復元し、ボールを力強く弾き出してくれます。
実際にハードヒットしてみると、アウトしそうな打球がベースライン際でグンと沈んで収まる感覚がありました。これは独自のテクノロジー「$FORTYFIVE^{\circ}$」が、縦方向のスイングに対してもしなやかに反応してくれるため。無理にスピンをかけにいかなくても、厚い当たりで押し込むだけで「入ってくれる」という絶対的な安心感があります。
ボレー&タッチショット:振動吸収性はトップクラス
驚かされたのはボレーの安定性です。オフセンター(芯を外した打球)でも、手に嫌な振動が全く残りません。「カツン」という硬い衝撃ではなく、「ボフッ」という柔らかいクッションに包まれるような打球感。このため、ドロップショットやアングルボレーなど、繊細な感覚が求められる場面で自信を持ってラケットを操作できます。
メリットだけじゃない?本音で語るメリット・デメリット
〇 ここが最高
- 腕への優しさは唯一無二: 長時間の練習でも腕が疲れにくく、怪我明けのプレーヤーにはこれ以上の選択肢はありません。
- スイートエリアが広く感じる: 多少打点が前後しても、フレームのしなりがカバーして何とか返球できてしまいます。
× ここが気になる
- 打球感の好みが分かれる: 黄金スペック(ピュアドライブなど)のパキッとした弾きを求める人には、打球感がボヤけて感じられるかもしれません。
- 超高速スイングでの暴れ: プロレベルの超高速スイングだと、しなりすぎてコントロールが定まらない場面がありました。
あなたに最適な「クラッシュ」はどれ?モデル別選び方
ウィルソン クラッシュ 100 V3
シリーズの黄金スペック。迷ったらこれです。前作よりも面安定性が向上しており、ボレーの弾きがより現代的なスピード感に対応しています。
ウィルソン クラッシュ 100 プロ V3
ストリングパターンが16×20と細かく、よりコントロールを重視する競技者向け。自分からガンガン振っていき、ボールを潰してコントロールしたい人向けです。
ウィルソン クラッシュ 100L
軽量モデル。操作性が抜群で、女性やジュニア、ダブルスでネットプレーを多用する方に最適です。
まとめ:クラッシュを選ぶべき人
ウィルソン クラッシュは、単なる「柔らかいラケット」ではありません。プレーヤーの技術を優しく包み込み、ミスの確率を最小限に抑えてくれる「テニスを楽しく、長く続けるためのパートナー」です。
「最近、少し体がきつくなってきた」「もっと打球感を楽しみたい」と感じているなら、一度この不思議なしなりを体験してみてください。きっと、今までのラケット選びの基準が180度変わるはずです。
より具体的なセッティングを知りたい方は、ガットの組み合わせについても検討してみましょう。例えば、ルキシロン エレメントのような柔らかいポリエステルを張ると、クラッシュのホールド感を最大限に引き出すことができます。
次は、あなたのプレースタイルに合わせた具体的なガットのテンション設定について、アドバイスが必要ですか?


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