車いすテニスは「動ける」楽しさの塊!後悔しない競技用車椅子の選び方と始め方

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「車いすテニスって、座ったままラケットを振るだけだと思っていました」――。

私が初めてコートに立った日、その認識は一瞬で打ち砕かれました。車いすテニスは、テニスである以上に「車椅子を操る格闘技」に近い感覚だったからです。

これから車いすテニスを始めたいと考えている方、あるいは「どんな車椅子を選べばいいのか」と悩んでいる方へ。私が実際にコートで汗を流し、試行錯誤してたどり着いた、体験に基づく「リアルな情報」をお届けします。


1. 日常用の車椅子とは全く別物!「競技用」の驚くべき性能

初めて競技用車椅子に座った時、まず驚いたのはその「軽さ」と「クイックな動き」です。

日常用の車椅子が安定して直進することを目的にしているのに対し、テニス用は「どれだけ速く、鋭角に曲がれるか」に特化しています。ハの字に大きく開いた車輪(キャンバー角)は、急旋回しても転倒しないための工夫。そして、後ろにひっくり返るのを防ぐ「リアキャスター」がついているおかげで、思い切り背中を反らせてサーブを打つことができるのです。

私が最初に中古のテニス用車椅子を手に入れた時、その場での360度回転がスムーズすぎて、面白くて何度も回ってしまったのを覚えています。

2. 【体験談】初心者が最初にぶつかる「チェアワーク」の壁

テニスの経験者であっても、車いすテニスでは「車椅子の操作(チェアワーク)」という新しい技術に直面します。

最初は「ボールが来る方向に、どうやって車椅子を向ければいいのか」さえ分かりませんでした。右手でラケットを持ちながら、左手一本で車輪を漕いでポジションにつく。この動作が、まるでダンスのように滑らかにできるようになると、一気に世界が変わります。

上達のコツは、ラケットを持たずに車椅子を操る練習を徹底すること。私は練習の合間にテニスボールを膝の上に置いて、落とさないように八の字走行をする練習を繰り返しました。これが後の「自由自在なフットワーク」に繋がったのです。

3. 失敗しない!競技用車椅子の選び方ポイント

新品でオーダーメイドの車いすテニス用車椅子を作ろうとすると、30万円から50万円ほどかかることも珍しくありません。高価な買い物だからこそ、以下のポイントは絶対に妥協しないでください。

  • 座幅(シート幅): 自分の腰幅にぴったり合わせること。隙間がありすぎると、力が逃げてしまい素早いターンができません。
  • 背もたれの高さ: 自分の体幹の強さに合わせます。腹筋が効く人は低めに、安定感を求める人は高めに設定するのが一般的です。
  • まずは「体験用」から: いきなり購入するのはおすすめしません。地域の障がい者スポーツセンターにある貸出用のスポーツ用車椅子で、自分の好みの「硬さ」や「高さ」を把握することから始めましょう。

4. 健常者と一緒に楽しめる「2バウンド」の魔法

車いすテニス最大の魅力は、健常者のプレイヤーと同じコートで試合ができることです。ルール上の違いは、車いす側が「2バウンドまでOK」という点だけ。

私は週末、近所のテニスクラブで健常者の友人とダブルスを組んでいます。1バウンドで打ち返す彼らと、2バウンドをフルに使って粘る私。戦略が組み合わさる面白さは、他のスポーツにはない独特の連帯感を生んでくれます。

移動中や休憩中には、愛用のスポーツバッグに予備のグリップテープや水分補給用のボトルを詰め込み、仲間と談笑する。そんな時間が、私の生活に欠かせない活力になっています。

5. まとめ:一歩踏み出す勇気が、新しい自由をくれる

「車椅子だから動けない」のではなく、「車椅子だからこそ、このスピード感で駆け回れる」。

もしあなたが今、迷っているなら、まずは近くの練習会を覗いてみてください。最初は手のひらがマメだらけになるかもしれません。でも、会心のショットが決まった瞬間の快感は、何物にも代えがたいものです。

お気に入りのテニスラケットを手に、コートを風のように駆け抜ける喜びを、ぜひあなたも体験してください。

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