「テニスのダブルスって、結局は個人の技術でしょ?」かつての私はそう思っていました。しかし、草トーナメントに参戦し、何度も苦い経験を重ねる中で痛感したのは、ダブルスは「掛け算」であるという事実です。どんなにシングルスが強い二人でも、ペアとしての呼吸が合わなければ、格下の相手にコロッと負けてしまう。それがダブルスの怖さであり、最高に面白いところでもあります。
今回は、私が年間100試合以上の草トーを経験して辿り着いた、最高のテニスパートナーを見つける方法と、勝てるペアになるための信頼関係の築き方について、本音で語ります。
理想のテニスパートナーはどこにいる?実体験から探る出会いの場
まず、多くの人が直面するのが「そもそもペアを組む相手がいない」という問題です。私も最初はテニススクールの仲間に声をかける程度でしたが、上達するにつれて「勝ちたいレベル」のズレが障壁になりました。
そんな中で私が実際に活用し、現在の戦友ともいえるパートナーと出会えた方法をご紹介します。
1. 練習会・オフ会に一人で飛び込む
地元のサークルだけでなく、テニスベアなどのマッチングアプリや、テニスオフサイトをフル活用しました。最初は緊張しますが、「一期一会」のつもりで様々な人と打つことで、自分のプレースタイルに合う人の傾向が見えてきます。
2. ショップの掲示板やイベント
意外と盲点なのが、プロショップのイベントです。最新のヨネックス ラケットの試打会などに参加する層はモチベーションが高く、意識の近いペア候補が見つかりやすい傾向にあります。
経験者が語る「勝てるペア」と「負けるペア」の決定的な違い
技術的な相性(ボレーヤーとストローカーなど)も大切ですが、それ以上に重要なのは「メンタルの共鳴」です。
負けるペアの共通点:サイレント・キラー
最も勝率が下がるのは、ミスをした時に無言になるペアです。どちらかがミスをした際、気まずさから目を逸らし、次のポイントまで会話がない。これでは、コート上の空気はどんどん重くなります。
勝てるペアの共通点:過剰なまでのコミュニケーション
強いペアは、ポイント間の一歩一歩が「対話」です。「次はワイドにサーブを打つよ」「ポーチに出るからカバーして」といった具体的な作戦はもちろん、「ドンマイ!今の当たりは良かった」「次はこうしよう」というポジティブな声掛けが絶えません。
私も現在のパートナーとは、試合中にあえてテニス タオルで顔を隠しながら作戦会議をします。これが相手へのプレッシャーになり、自分たちの結束を高める儀式になっています。
テニスライフを豊かにする「相棒」の見極め方
長くペアを組むなら、技術の高さよりも「負け方の美学」が合う人を選んでください。
- ミスの後の態度: テニスウェアが泥だらけになってもボールを追う姿勢があるか。
- アドバイスの受け入れ: こちらの提案を「まずはやってみる」と受け入れてくれる柔軟性があるか。
- 準備の姿勢: 試合前にしっかりと日焼け止めを塗り、コンディションを整えるといった、勝つための準備を怠らないか。
こうした細かい価値観の一致が、接戦の第3セット、タイブレークという極限状態での「信頼」に繋がります。
最後に:一歩踏み出して「最高の二人」を目指そう
テニスにおいて、自分にぴったりのペアが見つかった時の高揚感は、新品のテニスボールを開けた時のあの香りのように、何度味わっても素晴らしいものです。
まずは、テニスバッグに必要なものを詰め込んで、新しいコートへ出かけてみてください。あなたのショットを最大限に活かしてくれる、最高のパートナーがきっとどこかで待っています。一人で戦うテニスも良いですが、二人で喜びを分かち合うダブルスの世界は、あなたのテニス人生をより深く、彩り豊かなものにしてくれるはずです。


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