バドミントンをプレーしていて、「もっとヘアピンをネットぎりぎりに沈めたい」「でもスマッシュの威力も妥協したくない」と悩んだことはありませんか?そんな欲張りな願いを叶えてくれるのが、ヨネックス初のリコンポジット(ハイブリッド)ストリング、ヨネックス エアロバイトです。
トッププレーヤーの桃田賢斗選手が愛用していることでも知られるこのガット。実際にメインラケットに張り上げ、数ヶ月間ハードに打ち込んで見えてきた「本音の体験談」を交えて、その実力を徹底的に解剖します。
そもそも「ハイブリッド」は何が違うのか?
ヨネックス エアロバイトの最大の特徴は、縦糸と横糸で全く異なる性質のガットを組み合わせている点にあります。
- 縦糸: 0.67mm。表面に高摩擦ポリウレタンコーティングが施されており、シャトルをガシッと掴む役割をします。
- 横糸: 0.61mm。ヨネックス史上最も細いクラスのガットで、鋭い弾きを生み出します。
手に取ってみると、縦糸の独特な「しっとり感」に驚くはずです。この「ベタつき」とも言える質感が、コートの上で魔法のようなコントロールを生み出します。
【実体験】コートで感じた衝撃のコントロール性能
実際にヨネックス エアロバイトを26ポンドで張り上げ、基礎打ちからゲーム練習まで使用しました。そこで感じたのは、これまでの単一ガットでは味わえなかった「指先の感覚が面に伝わるような」操作感です。
1. ネットプレーが「武器」に変わる
ヘアピンを打つ際、シャトルがストリングの上を滑らず、一瞬「ググッ」と食いつく感覚があります。このコンマ数秒のホールド感のおかげで、スピンをかける動作が劇的にやりやすくなりました。これまでアウトにしていたような際どいショットが、サイドライン際にポトリと落ちる快感は、一度味わうと病みつきになります。
2. スマッシュの打球音と初速のギャップ
横糸が0.61mmと極細なため、インパクトの瞬間に「パチーン!」という非常に高音で心地よい音が響きます。縦糸でしっかりコースを狙いつつ、横糸の反発力でシャトルを射出する感覚です。特にレシーブから一転して攻める際のドライブや、コンパクトな振りでのスマッシュにおいて、その弾きの良さが光ります。
3. ロブやクリアの飛距離
細い横糸のおかげで、力を抜いてもシャトルが奥までしっかり飛んでくれます。体勢が崩れた際の「逃げのクリア」でも、ストリングのたわみが助けてくれるため、ディフェンス面での安心感も向上しました。
良いことばかりじゃない?使って分かった注意点
絶賛されることの多いヨネックス エアロバイトですが、使い込む中で「ここは覚悟が必要だな」と感じたポイントも正直に伝えます。
まず、**「耐久性」**については割り切りが必要です。縦糸のコーティングが強力な分、縦糸と横糸が激しく擦れ合います。特にハードヒッターが使うと、数回の練習で縦糸が削れ始め、ささくれ立ってくるのが早いです。筆者の場合、週3回の練習で1ヶ月持てば良い方でした。
また、打球感が非常に独特なので、ヨネックス BG66アルティマックスのような「硬くて弾く」感覚に慣れきっている人は、最初は少し「球持ちが長すぎる」と感じるかもしれません。
結論:どんなプレーヤーが選ぶべきか?
ヨネックス エアロバイトは、単に「流行っているから」という理由で選ぶにはもったいない、非常にテクニカルなストリングです。
- ネット前での繊細なタッチで勝負したい
- カットやスピンなど、多彩な球種を操りたい
- 細いガットの弾きが好きだが、打ち応えも欲しい
もしあなたが「自分のミスをガットのせいにしたくない」と思えるほど精密なコントロールを求めているなら、ヨネックス エアロバイトは最高の相棒になるでしょう。
耐久性というコストを払ってでも手に入れる価値のある「魔法の食いつき」。次のガット張替えのタイミングで、ぜひその感覚を自分自身の腕で確かめてみてください。
もし、よりパワーを追求したいのであれば、姉妹品のヨネックス エアロバイト ブーストと比較検討してみるのも面白いかもしれません。


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