ソフトテニス界に衝撃を与えたジオブレイク70S。実際にコートで数百球打ち込み、そのポテンシャルを徹底的に解剖しました。カタログスペックだけでは見えてこない、手に伝わる振動やボールの「エグい」変化について、プレイヤー目線で生々しくお届けします。
最初に感じたのは「吸い付き」と「弾き」の矛盾した共存
コートに立って最初にショート乱打をした際、驚いたのはその打球感です。ジオブレイク70Sを握ってインパクトの瞬間、一瞬ボールがストリング面に「グニュッ」と沈み込む感触があります。これが新機能「クラッシュバイス」の恩恵なのでしょう。
しかし、そこからの離れが異常に速い。これまでのラケットなら食いついたらそのまま鈍く飛んでいく感覚がありましたが、ジオブレイク70Sは食いついた瞬間に強烈な復元力でボールを弾き飛ばします。この「一瞬持つのに、すぐ放す」という独特のテンポに慣れると、面白いようにコースが狙えるようになります。
後衛待望の「沈んでから伸びる」ドライブ
一本打ちでフルスイングした時、このラケットの本性が剥き出しになりました。ジャイロバーストシステムのおかげか、縦回転が面白いほどかかります。
特にバックラインぎりぎりで「アウトかな?」と思った打球が、ベースライン際で急激にドロップしてコートに収まります。相手からすれば「伸びてくると思ったら急に沈む」ため、非常にタイミングが取りづらいはずです。
実際に使ってわかった3つのメリット
- 圧倒的な回転量: カット打ちや鋭いドライブのキレが一段階上がります。
- オフセンターへの強さ: 多少打点がブレても、フレームが粘ってくれるのでミスショットになりにくいです。
- 中音域の心地よい打球音: 「バシッ」という乾いた音が響き、打っていてシンプルに気持ちが良いです。
逆に「ここは注意」と感じたポイント
正直、ジオブレイク70Sは万人向けの「優しいラケット」ではありません。フレーム自体にパワーがある分、スイングスピードが遅いと、このラケットの美味しい部分である「しなり」を引き出しきれない可能性があります。
また、ネクシーガシリーズから乗り換える方は、最初は打球感の柔らかさに戸惑うかもしれません。「芯で捉えた時の硬い手応え」を求める人よりは、「ボールを潰して運ぶ感覚」を大事にするプレイヤーにこそフィットします。
ジオブレイク70Sに合わせたいストリング
今回の試打ではサイバーナチュラル スラッシュを30ポンドで張りました。この組み合わせは正解でした。ラケット自体のホールド感が強いため、ストリングは少し弾きを重視したモデルを選ぶと、ジオブレイク70Sの爆発的なスピードをより活かすことができます。
結論:攻撃的な後衛なら選ばない理由がない
ジオブレイク70Sは、単に飛ぶラケットではありません。「自分の意志でボールを操り、回転で相手を翻弄する」ための精密機械です。
特に、中学生・高校生で「もっと力強いシュートボールを打ちたい」「安定したドライブでラリーを支配したい」と考えているなら、迷わず手に取ってみる価値があります。このラケットが描く弾道は、間違いなくあなたのテニスを次のステージへ引き上げてくれるでしょう。


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