冬の早朝、静まり返ったテニスコートに立つのは気持ちがいいものですが、体の芯まで冷える寒さだけは勘弁してほしいですよね。そんな時期、部活動から社会人のサークルまで、必ずと言っていいほど見かけるのがヨネックス ウィンドブレーカー 70105です。
「定番すぎて今さら買うのもなぁ…」と敬遠していた私ですが、実際に一シーズン使い倒してみて、なぜこれほどまでに多くのプレイヤーに選ばれ続けているのか、その理由が痛いほど分かりました。今回は、スペック表だけでは見えてこない、実際に着て動いてみた「生の使用感」を忖度なしでお伝えします。
独自の「ヒートカプセル」は魔法か?氷点下での体感
この70105の最大の売りは、赤外線を熱に変える「ヒートカプセル」テクノロジーです。正直、着る前は「たかだか+3℃で何が変わるの?」と疑っていました。
しかし、実際に気温5℃以下の環境でアップを始めてみると、驚くほど温まるのが早いんです。じっとしている時よりも、軽くジョギングをしたり素振りをしたりと「動いている時」に、背中からじわ〜っと熱がこもる感覚があります。まるで薄い魔法瓶を纏っているような感覚。風を一切通さないので、吹きさらしのオムニコートでも体温が逃げていくストレスがありませんでした。
「動ける」ことへの執着がすごい
冬場の防寒着にありがちなのが、着膨れして肩が回らなくなる問題。しかし、ヨネックスの設計はさすがの一言です。
サーブを打つ際の腕の振り上げや、深いボールを追いかける際の激しい足さばき。どれをとっても、生地が突っ張る感覚がほとんどありません。特に脇の下や肩周りのカットが絶妙で、フルジップの状態でも首元が苦しくなりにくいのが嬉しいポイントです。試合前の本格的な練習でも、結局最後まで脱がずにプレイできてしまうほど、「動きの邪魔をしない」ウィンドブレーカーでした。
購入前に知っておきたい「サイズ感」の落とし穴
ネットで購入する際に最も注意すべきはサイズ選びです。この70105は「UNISEX(男女兼用)」サイズとなっています。
- 男性の場合: 普段のサイズ感でちょうど良いか、中にパーカーなどを着込むならワンサイズ上げてもアリ。
- 女性の場合: 普段のレディースサイズより1〜2サイズ下げないと、袖が余ってブカブカになります。
私は身長172cmの標準体型でLサイズを選びましたが、ジャストサイズでした。中に厚手のインナーを着込むと少しタイトに感じますが、テニスでの機動力を優先するならこれくらいがベスト。逆にゆったりと街着感覚で着たいなら、一つ上を選ぶのが正解です。
一シーズン着倒して気づいたメリット・デメリット
ここが最高!
- 静電気対策が完璧: 冬場の脱ぎ着で「バチッ」とくるあの不快感が、カーボン含有糸のおかげで皆無です。
- 撥水性が頼もしい: 小雨程度なら余裕で弾きます。汚れもつきにくいので、白系のカラーを選んでも手入れが楽でした。
- 流行に左右されない: 10年前のモデルと言われても違和感がないほど洗練されたデザイン。長く愛用できる安心感があります。
ここが惜しい…
- 裾の絞りが少し甘い: 激しく動くと少し裾が上がってきやすい印象。もう少しドローコードの保持力が強ければ満点でした。
- 人気すぎて被る: 試合会場に行くと、隣のコートの選手と「お揃い」になる確率が非常に高いです(笑)。
まとめ:冬のパートナーとして「正解」の一着
数多あるスポーツウェアの中で、ヨネックス ウィンドブレーカー 70105が定番であり続ける理由は、単純な暖かさだけでなく「競技者の動きを阻害しない」という信頼感にありました。
一度この暖かさと動きやすさを知ってしまうと、もうペラペラの安価なシャカシャカには戻れません。冬のテニス・バドミントンを「寒さに耐える時間」から「快適に上達する時間」に変えたいなら、迷わず手に取るべき一着だと言いきれます。


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