テニスラケットの割れ・ヒビの見分け方|変な音や振動は寿命?修理と買い替えの判断基準を解説

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「さっきのボレー、変な音がしたな」「なんだか最近、打球感がボソボソする……」

テニスを愛する人なら一度は経験する、あの嫌な予感。お気に入りのラケットに目を凝らすと、フレームに薄い筋。これがただの塗装の傷なのか、それとも致命的な「割れ」なのか、その判断は非常に重要です。

この記事では、数多くのラケットを使い倒してきた筆者の実体験をもとに、ラケットの割れの見分け方と、その後の賢い対処法を徹底解説します。


1. これって割れてる?見分けるための「3つのチェックポイント」

ラケットが割れているかどうか、ショップに駆け込む前に自分でできるセルフチェックがあります。

  • 【視覚】塗装剥げか、ヒビ(クラック)か?
    • 一番簡単なのは、その筋に爪を立ててスライドさせてみることです。爪がカチッと引っかかる感触があれば、それはカーボン層まで達しているヒビの可能性が極めて高いです。
    • また、グロメット(ガットを通す穴)の周辺をじっくり観察してください。陥没するように変形している場合、内部でカーボンが潰れている「中折れ」の状態かもしれません。
  • 【聴覚】実体験で多い「異音」のパターン
    • 正常なラケットは「パコーン」「乾いた高い音」がしますが、割れていると「ビィーン」と嫌な余韻が残ったり、「ポコッ」と密度の低い鈍い音がしたりします。
    • 確認方法として、手のひらでフレームを軽く叩いてみてください。正常なラケットと叩き比べると、割れている方は響きが明らかに短く、濁った音がします。
  • 【触覚】打球感の違和感
    • 「いつも通りのスイングなのにボールが飛ばない」「スイートスポットを外したような嫌な振動がずっと手に残る」といった感覚は、フレームの剛性が失われているサインです。私の経験上、この「直感」は意外と当たります。

2. 【体験談】ラケットが割れる「よくある原因」ワースト3

大切に扱っているつもりでも、ラケットは消耗品。特に割れやすいシチュエーションがあります。

  • 第1位:フレームショット(角切れ)の蓄積
    • 特に冬場の早朝練習など、ボールがカチカチに硬い状態でフレームの先端でハードヒットした瞬間、目に見えないダメージが蓄積します。ある日突然、何でもないショットで「メシッ」といくのは、この蓄積が原因であることが多いです。
  • 第2位:ダブルスでの接触や地面との衝突
    • ペアとのラケット同士の衝突は致命傷になりやすいです。また、低いボールを拾いに行って地面にガツンとぶつけた際、エッジガードを貼っていても防ぎきれない内部損傷が起こることがあります。
  • 第3位:ストリング(ガット)の張りすぎ・放置
    • 古いラケットに55ポンド以上の高テンションで張ると、フレームが内側への圧力に耐えきれず悲鳴をあげます。また、切れたガットをそのまま放置するのも、フレームの歪みの原因になるので厳禁です。

3. 割れたラケットを使い続ける「恐ろしいデメリット」

「まだ形は保っているし、もったいないから」と使い続けるのは、実はとても危険です。

  • 手首や肘へのダメージ(テニス肘の原因):本来カーボンが吸収してくれるはずの不快な振動が、そのまま腕に伝わります。これを続けると、深刻なテニス肘を引き起こすリスクがあります。
  • コントロールの喪失:インパクトの瞬間にフレームが不自然にしなるため、面が安定しません。狙ったところに飛ばないストレスは、上達を大きく妨げます。
  • 突然の破断:プレー中に完全に折れた場合、カーボン繊維の鋭い破片が飛び散ったり、最悪の場合、ラケットヘッドが飛んで自分や周囲の人を傷つける恐れがあります。

4. 修理はできる?買い替えるべき?

結論から言うと、現代のカーボンラケットにおいて**「完全に元通り」の修理は困難**です。

  • 修理(カーボンの補修)について:専門の修理業者に依頼すれば、カーボンの継ぎ足し補修は可能です。しかし、修理した部分は重くなり、しなり方も変わってしまいます。費用も1万円前後かかることが多いため、基本的にはおすすめしません。
  • 買い替えの判断基準:「プロモデルで思い入れがある」「廃盤でもう手に入らない」という場合を除き、修理費が新品価格の3分の1を超えるなら、迷わず新しいラケットを検討しましょう。最新のバボラ ピュアドライブウィルソン ウルトラなどに触れてみると、進化に驚くはずです。

5. ラケットを長持ちさせるための予防習慣

少しでも長く相棒と過ごすために、今日からできる対策です。

  • エッジガードテープの活用: ヨネックス エッジガードなどの保護テープを貼るだけで、地面との接触による直接的なダメージを大幅に軽減できます。
  • 温度変化を避ける: 夏場の車内は高温になり、カーボンを固めている樹脂が劣化します。必ず室内に持ち込むか、断熱機能付きのラケットバッグを活用しましょう。
  • グロメットの定期的交換: 意外と見落としがちなのがグロメット。ここが潰れているとガットの圧力がフレームに直接かかります。2回に1回のガット張り替え時にチェックしましょう。

違和感を感じたら、まずはテニスショップの店員さんやコーチなど、第三者の「目」と「耳」を借りて確認してもらうのが一番の近道です。

もし買い替えが必要になったとしても、それはあなたのスイングが鋭くなった、あるいは新しいテクノロジーを試すチャンスだと捉えて、ポジティブに次の相棒を探しに行きましょう!

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