「あと少し、ラケットが早く出ていれば……」
ネット際でのボレーや、相手の強烈なサーブをリターンする際、そんな風に悔しい思いをしたことはありませんか?その悩み、もしかすると技術のせいではなく、ラケットの「重心(バランス)」で解決できるかもしれません。
今回は、振り抜きの良さと操作性に特化した「トップライト」なラケットに焦点を当て、実際に私が多くのモデルを試打し、プレースタイルが変わった実体験を交えながら解説します。
トップライトの正体と、選ぶべき理由
テニスラケットには「トップヘビー(重心が先)」「イーブン(重心が真ん中)」「トップライト(重心が手元)」の3種類があります。一般的に、バランスポイントが310mm以下のものがトップライトと呼ばれます。
数値だけ見ると「たった10mmの差?」と思うかもしれませんが、実際にスイングしてみるとその差は歴然です。
「軽い」のではなく「軽く感じる」魔法
トップライトの最大の特徴は、総重量が重くても「操作が軽い」ことです。例えば、Wilson PRO STAFF 97のような315gあるラケットでも、重心が手元にあるため、数字ほどの重さを感じさせず、腕の延長線上にあるような一体感が得られます。
【体験談】トップライトに変えて分かった、コート上でのリアルな変化
私自身、以前は遠心力で飛ばすトップヘビーのラケットを使っていましたが、ダブルスの試合が増えるにつれ、トップライトのYonex VCORE 98へ移行しました。そこで感じたリアルな本音をお伝えします。
◎ メリット:ネットプレーが劇的に楽しくなる
ボレーボレーの練習や、試合でのポーチ。トップライトに変えてから、咄嗟の反応スピードが確実に上がりました。「ラケットをセットする」という動作が0.1秒早くなるだけで、面が安定し、ミスショットが激減したのです。また、サーブの際もヘッドがスムーズに返るため、スピンやスライスといった回転系のショットが面白いほどかかります。
△ デメリット:自分から「振る」力が必要
唯一の弱点は、ラケットの重みを利用して「勝手にボールが飛んでいく」感覚が薄れることです。相手の重い球に押し負けないためには、しっかりとしたスイングや面作りが求められます。しかし、これは「自分の力加減でコントロールできている」という自信にも繋がりました。
【2026年最新】操作性抜群のトップライト・ラケット厳選一覧
今、市場で高く評価されているトップライトモデルをタイプ別に紹介します。
1. 究極の操作性と打球感
- Wilson RF01ロジャー・フェデラー監修のこのモデルは、まさにトップライトの代名詞。圧倒的な振り抜きの良さで、攻撃的なテニスを支えてくれます。
- Wilson PRO STAFF 97伝統のボックス形状とトップライト設計。狙った場所に針の穴を通すようなコントロールを求めるなら、これ以上の選択肢はありません。
2. 振り抜き×スピンの進化形
- Yonex VCORE 95フェイス面積が小さく、さらにトップライト。空気抵抗を極限まで減らしたようなスイングスピードが体感できます。
- Dunlop CX 200しなやかな「しなり」を感じつつ、手元で操作できる安心感。ストロークでもボレーでも高い次元でバランスが取れています。
3. パワーを補完する現代的モデル
- Head Prestige MP重厚感がありながら、驚くほど手元で扱いやすい。クラシックな操作性を現代のスピードテニスに最適化させた一本です。
失敗しない選び方のコツ:重量に騙されない
トップライトラケットを選ぶ際、最も重要なのは**「総重量を少し重めに設定する」**ことです。
普段285gの軽量ラケットを使っている方が、そのまま「もっと操作性を良くしたい」と軽量のトップライトを選んでしまうと、打球時にラケットが相手のボールの勢いに負けてグラついてしまいます。
おすすめは、**Yonex VCORE 100**などの300g前後のモデルで、バランスが手元にあるもの。これなら、高い操作性を維持しつつ、打ち負けないパワーも確保できます。
まとめ:自分の意思でラケットを操る快感を
トップライトのラケットは、単なる道具ではなく、自分の意思をダイレクトにボールへ伝えるための「相棒」になります。
- ボレーでの反応を速くしたい
- サーブの回転量を増やしたい
- 長時間プレーしても腕が疲れにくい操作性が欲しい
一つでも当てはまるなら、ぜひ一度トップライトの世界を体感してみてください。次の試合、ネット際で「間に合った!」と思える瞬間が、きっと増えるはずです。
もし、自分の筋力で300g以上のモデルが扱えるか不安な場合は、まずはYonex カスタムフィットを利用して、自分に最適な重量とバランスをオーダーしてみるのも一つの賢い選択ですよ。


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